つまるところ新幹線は世界一安全な乗り物だってこと

九州新幹線「GW前、28日には全線再開する方針」JR九州
西日本新聞 4月23日(土)15時8分)


◆高速道復旧道難しい中で…「地域に貢献したい」
熊本地震の影響で一部運休が続いている九州新幹線について、JR九州がゴールデンウイーク(GW)前の28日にも全線で営業運転を再開する方針であることが、23日分かった。当面は震災による損傷箇所の補修工事を進めながらの、通常より運行本数を減らした臨時ダイヤとなる見通し。
地震による観光や経済への打撃を軽減させるため、繁忙期前の全線再開を目指す。14日の前震から2週間での早期再開に向け、損傷が集中する熊本−新水俣の復旧作業を加速。熊本駅の南方にある脱線車両の撤去は数日中に終わる見通し。
ただ余震や大雨の影響によっては、再開が28日以降にずれ込む可能性もある。山陽新幹線との直通運転はダイヤの設定が難しくなることから、再開が可能かどうか検討を続けている。
JR九州関係者は「九州自動車道の早期復旧が難しい中、もう一つの縦軸である新幹線の再開で地域に貢献したい」としている。
◆23日、博多−熊本が再開
熊本地震のため運休していた九州新幹線の博多−熊本(約98キロ)が23日正午前、営業運転を再開した。九州の縦軸を結ぶ大動脈の主要区間が復旧したことで、地域復興の大きな後押しとなりそうだ。同区間は当面1時間1本程度の臨時ダイヤで、1日15往復(うち下り1本は筑後船小屋止まり)の予定。すべて各駅停車で、所要時間は通常より15分ほど長い約1時間5分になる。
熊本駅には、運転再開の1時間以上前から利用客が集まった。午前11時54分、熊本発の始発列車「つばめ」が出発。ホームで列車を見送ったJR九州の青柳俊彦社長は「再開できて非常にうれしい」と述べた。
博多を経由して大分県で取引先と会うという熊本県嘉島町の自営業、中川明江さん(68)は「新幹線は復興の励みになる。地震で亡くなった知人もいて悲しい思いもしたが、今日は元気が出た」。避難所生活を続けた熊本駅の平瀬径寿(みちとし)副駅長(52)は「涙が出るくらいうれしい」と喜んだ。
九州新幹線は、熊本県内の区間で高架橋や防音壁などに約150カ所の損傷が発生。熊本駅の南方では回送車両が脱線した。博多−熊本は当面、損傷箇所を補修しながらの運転となる。通常は最高時速260キロだが、一部区間で時速70キロに減速。通常ダイヤへの復帰の時期は見通せていない。
前震の起きた14日夜から九州新幹線は全線が運休。20日新水俣鹿児島中央が営業運転を再開した。熊本−新水俣も復旧作業が進んでいる。
=2016/04/23付 西日本新聞夕刊=

それでももう復旧が進んでいるわけで。