渇望していた勝利

サンウルブズ、悲願の初白星!ジャガーズに36−28で勝利/SR
サンケイスポーツ 4月23日(土)16時12分)


スーパーラグビー(SR)に初参戦している日本チーム、サンウルブズは23日、東京・秩父宮ラグビー場で、こちらも新規参入したジャガーズ(アルゼンチン)と第8戦を行い、36−28で勝利。悲願の初白星を飾り1勝7敗とした。ジャガーズは1勝7敗。サンウルブズは次節が空き週で、第9戦は5月7日に秩父宮ウェスタンフォース(豪州)と対戦する。
開始1分、キックキャッチでの激突でサンウルブズWTBビリアミ・ロロヘア、ジャガーズFBホアキン・トゥクレットがともに退場する波乱の幕開け。5分にサンウルブズはSOトゥシ・ピシのPGで3点を先制したが、その2分後にジャガーズに自陣ゴール際まで攻め込まれ、HOアグスティン・クレービーにトライを許し、逆転された。10分には長いパスでBKラインを突破され、WTBルーカス=ゴンザレス・アモロシーノにトライを追加され、3−10とリードを広げられた。
この劣勢からサンウルブズは反撃。相手ゴール前で連続攻撃を仕掛けていた20分、ピシの股下からのパスをつなぎWTB笹倉康誉が左隅トライ。ピシのゴールも決まり同点に追いついた。
32分にピシが中央48メートルのロングPGを決めて勝ち越したが、34分にジャガーズは交代出場したFBエミリアーノ・ボフェリがトライを返し、再び15−13と逆転した。前半終了間際にジャガーズはPGを追加。サンウルブズは13−18と5点のリードを許してハーフタイムを迎えた。
後半6分にサンウルブズはFBリアン・フィルヨーンのPGで2点差としたが、直後の7分、スクラムからのスペシャルプレーでCTBデレック・カーペンターから内側にフォローしたフィルヨーンへのパスを、ジャガーズNO・8ファクンド・イサにインターセプトされ、50メートルを走り切られてトライを許した。ゴールも決まり16−25とされた。しかし16分、ピシ−CTB立川理道−カーペンターのアタックが見事に決まり、インサイドを突いたカーペンターが鮮やかな突破で中央トライ(ゴール)。サンウルブズは23−25と追いすがる。26分にピシのこの日3本目のPGが決まり、ついに26−25と逆転した。その2分後にジャガーズにPGを許し、26−28と再び2点を負う展開になったが31分、ピシが左中間の難しいPGに成功してまたサンウルブズが1点上回った。
残り1分での相手ゴール前スクラムから立川が中央に躍り込み、ピシのゴールも成功。昨秋のW杯で4位に躍進したアルゼンチン代表が中心のジャガーズから、歴史的初勝利を得た。

カンフル剤にすらならないとは思うが、これに勝ったのはやっぱり大きい。