混乱の幕開け

ギリシャ国民投票、EUなどの支援案に「反対」多数確実
財政危機のギリシャに対する欧州連合(EU)などの支援案の是非を問う国民投票が5日あり、「反対」が多数を占めるのが確実になった。支援の前提となる、さらなる緊縮を拒む意思が明確になった。巨額の借金を支払うことができずにギリシャ経済が破綻(はたん)し、共通通貨ユーロから脱退を迫られる事態も現実味を帯びる。週明け6日の金融市場は混乱しそうだ。
投票は午後7時(日本時間6日午前1時)に締め切られ、即日開票された。事前の世論調査では、EU側との決定的な対立による危機回避のため緊縮を受け入れる「賛成」と、緊縮財政によるさらなる生活苦の重荷を嫌う「反対」とが競り合っていた。
だがギリシャ国民には「EUや国際通貨基金IMF)のせいで、苦しい生活を強いられてきた」との反発が強かった。チプラス首相は、「反対」を結集して再交渉を優位に進めると訴え、支持を集めた。だがEU側がギリシャの求めにすんなりと応じる可能性は乏しい。
朝日新聞デジタル 7月6日(月)5時27分)

世界金融恐慌のひきがねにならなければいいが。