シャレにならないメンヘル

<心の病>全国教員の休職、微減の5274人…11年度
文部科学省は24日、うつなど心の病で11年度中に休職した教員は5274人だったと発表した。2年連続で減少したものの、10年前(02年度2687人)の約2倍で、08年度から5000人を超える高い水準が続いている。同省は「学級を一人で受け持ち、保護者との関係の悩みなどを同僚や上司に相談しにくい状況が依然あるのではないか」と分析。今年度中に対策を検討する。一方「教える内容に誤りがある」など指導が不適切と認定された教員は168人いた。
全国の公立小中高校と特別支援学校、中高一貫校の教員約92万人を調査した。心の病による休職は18年ぶりに減少(51人)した10年度(5407人)から、さらに133人減った。50代以上が最多で2037人(39%)。40代1712人(32%)▽30代1103人(21%)▽20代422人(8%)。全体の教員数が最も多い小学校(約41万人)が2347人で最多だった。
同省初等中等教育企画課は「憂慮すべき状況で、教員の相談窓口を校内に設置するなどの対策が必要だ」としている。
心の病を含む全体の病気休職者は8544人で10年度から116人減り、19年ぶりに減少した。
一方、指導が不適切と認定されたのは10年度の208人から40人減った。「学習指導要領が理解できず指導計画が立てられない」(30代女性・小学校)▽「常に指示待ちで書類を作成できない」(40代男性・小学校)▽「生徒に対しマイナスの発言が多い」(50代女性・中学校)−−などのケースがあった。168人のうち108人が研修を受け47人が現場に復帰。24人が依願退職するなどした。
同省は同時に11年度に懲戒処分を受けた教員数も発表した。10年度から45人減の860人で、交通事故(326人)が最多。わいせつ行為(151人)が次に多く、被害者のうち77人は自校の児童生徒だった。
毎日新聞 - 12月24日(月)19時16分)

微減といっても多いぞ。