どんでん返しは生きている

阪神・坂井オーナー、続投方針も真弓監督に不満「こんな事態は想定外」
阪神監督人事の最終決定権を持つ、坂井信也オーナー(63)が21日、現段階では来季も真弓明信監督(58)に指揮を任せる方針であることを明らかにした。「2年契約なんやから。紙(契約書)にも、そう書いてあるんやから」。ただし、正式な続投要請は行っておらず、今季終盤にきてのチーム失速に「こんな事態は想定していなかった」と苦言を呈した。
今季終盤にきて、虎がまさかの失速。逆転優勝の望みが風前の灯火となる中、猛虎総帥が来季体制に関して、一定の方向性を示した。
この日、大阪市阪神電鉄本社で取材対応した坂井オーナーは、真弓監督との来季契約について「2年契約(の来季が2年目)なんやから、そうするつもりではあるけど…」と語った。
球団と真弓監督は、坂井オーナーの最終判断を待ちながら、来季続投を前提としてチーム構想を話し合っている。
ただし、同オーナーは指揮官への正式な続投要請については「僕からはまだしてない」とした。その時期に関しても「今後、顔を合わせた時に、立ち話で『来年も頼むで』と言うかもしれんけど…。そやけど、2年契約なんだから続投要請するのもおかしいわな」と話した。
だが、9月の正念場にきてのチーム失速には、オーナーも険しい表情だ。「こんな事態は想定してなかったけど。今年は残念やったけど、(続投は)長い目で見てくださいいうことですわ」と苦言を呈した。
今後CS進出を逃したケースや、その場合の指揮官との契約面で減俸となる可能性についての質問には「考えたくない」を連発した。
「後ろ向きなことは考えたない。考えたらロクなことがないし。(シーズン終了の)きわきわになったら考えなアカンかもしらんけど…嫌やなあ…」
ただ、あくまで同オーナーは「2年契約なんやから。紙(契約書)にも、そう書いてあるんやから」と、続投が既定路線であることを強調した。
これまでに、南球団社長も「よほどのことがない限り」と来季続投が基本線との球団方針を説明している。
これに坂井オーナーは「よほどのことというのは、(判断基準を)言うたら探られるし、まあ、よほどのことということでしょう」と明言は避けたが…。今季、仮に残り試合の大半で黒星を喫するなどの緊急事態を指し示すものとみられる。
それだけに、来季続投を基本線に置きながらも、正式な最終結論は今後の戦いをみながら、断を下す方針のようだ。ファンのストレスがたまり続ける虎の失速。既定路線がドンデン返し‐とならなければいいが…。
(デイリースポーツ - 9月22日(木)9時7分)

もう「よほどのこと」は起きてるんじゃ・・・