これが本当の「人寄せパンダ」

<パンダ>中国側、「中台融和」を演出
【北京・浦松丈二】「団団、円円。また会えるよ」。中国国営新華社通信は23日、パンダの「団団」と「円円」が育った四川省の地元感情に触れながら、中台往来の活発化に期待感をにじませた。中央テレビも移送の全行程を中継し、「中台融和」を演出した。
中国側がパンダ寄贈の意向を台湾側に伝えたのは3年半前。中国は日米などへのパンダ寄贈で友好関係を深める「パンダ外交」を80年代まで展開してきており、台湾に対しても対中感情の改善に役立てる思惑があった。
だが、独立志向の強い当時の陳水扁政権は受け入れを事実上拒否し、今年5月に対中融和路線の馬英九政権が誕生するまでパンダ寄贈が実現するのか中国側は気をもんでいた。
5月の四川大地震では、円円が一時行方不明にもなった。中国国務院(政府)台湾事務弁公室の李維一報道官は「この3年には曲折もあったが、パンダを平和、団結、友誼(ゆうぎ)の象徴として台湾に贈りたいという気持ちは変わらなかった」と回想する。
この時期に中国側が2頭を送り出したのは中華民族が大切にする春節旧正月、来年は1月26日)前の公開に間に合うようにとの配慮からだ。「民族の一体感」に訴えることで、台湾独立を封じ込める戦略と言える。総統選の公約に掲げた経済の立て直しで、成果を上げられずにいる馬総統を側面支援する狙いもありそうだ。
毎日新聞 - 12月24日2時30分)

・・・台湾独立問題は根が深いから、なぁ。