解説のようなもの(その2)

最後まで見ていると分かるが、「終わりなき旅」で使っている映像は、昨年のap bank fes'06のときのものをベースに作られている。
それと重ね合わせるようなCG画像で始まる。
人間の営みをモチーフにしているのか。
並んで、出てくるのは鳥。
幸福の象徴でもあり、平和のシンボルでもある。
名古屋のときは、これに特殊なメッセージが篭りすぎていたように思う。


最終公演、DVD収録が無い事もあって、明らかに「不特定多数」に向けて歌っていた。
それがよかったんだろう。


あくまで個人的見解だが、4部構成のロックオペラを見ているようでもあった。
なお、あたっていないと分かって書いているし、僕も当てようとする行為はやめた。
あくまでも自分の感想だ。


Opening−日常の喜び(彩り〜箒星
2ndStage−この世界の真実(Another Story〜Any)
3rdStage−滅亡の序曲と、再生への意思(to U〜しるし)
4thStage−復活と希望(あんまりおぼえてないや〜彩り)


こんなふうにくくっていいんじゃないかと思う。
特にimagine以降は、流れを切るのがためらわれるほど、虚構と真実・・・いや、結局は全て真実なのだけれども、不可分の流れを構築していたような・・
同時に、一部では「効いていないんじゃないか?」といわれていた「World end」だが、世界の果てでもあるのだけれども、こと今回に関しては「この世の終わり」を意味する曲として使われているように思えた。
それがap bank '06バージョンの「終わりなき旅」へとつながっていくわけだが、あの時点では非常に聴いていて嫌悪感を覚えたのだけれど、世の中も環境意識が高まり、かつ、そこにたどり着くまでのストーリーが完璧に提示されれば、どこにも違和感がないし嫌味にならない。


観客は、アンコールのとき、WAVEで応えた。
全てが、伝わっていた証拠と受け止めたい。