解説?のようなもの(その1)

最初セットを見るとき、あまりのヌケのよさに驚く。
2度目以降は、「よくこんなものを作れたな」という技術力の高さに驚く。


フォーメーションもなかなか面白かった。


1トップの状態で、センターに桜井、左右に田原・中川の布陣はいつもと変わらないが、小林武史を左後方・鈴木英哉を右後方に配置。
個人的には浦清英とSUNNYのツインキーボードが大好きだったので、なぜ?という思いもあったのだが、名古屋のときはあまりわからなかったが、小林武史個人を浮き立たせるのではなく、真の狙いは鈴木のドラムを桜井の歌から切り離す事。
役割が変わり、バランサーの役目を小林と応分負担にとどまる事により、本来持っている鈴木の攻撃的ドラミングを存分に生かすことができる。


自由を得た鈴木のドラムは、ある種狂っている。
狂いながら、脈打っている感じがする。
血液の匂いがする。


裏を返せば、小林の見せ場は、「PIANO MAN」以外ほとんどない。
しかし、そもそも見せ場を作る必要もなかった。
歌が立っていれば、それでOKなのだから。