「快く」送り出したヴェルディのフロントの心中はいかに。

4分で決めた!森本初出場初ゴール
セリエAカターニアに在籍するFW森本貴幸(18)が28日のアタランタ戦で衝撃のデビューを飾った。0―1とリードされた後半39分に初出場し、日本人選手最年少のセリエAデビューを果たすと、4分後の43分には豪快に初ゴールも決めた。18歳8カ月21日での公式戦初ゴールは、05年にヘラクレスの平山が記録した20歳2カ月14日を大きく更新。欧州リーグでの日本人最年少記録となった。

鮮烈の瞬間は、突然やってきた。1点ビハインドで迎えた後半39分、森本はMFカセルタに代わってピッチに立った。記念すべきセリエAデビュー。4トップの右FWに入ると、積極的にボールに絡んでいった。そして4分後の43分だった。バイオッコの右サイドからのクロスに素早く反応。右足でワントラップすると、落ち際で大きく右足を振り抜いた。その直後、ボールはゴール右隅に突き刺さっていた。

セリエA出場は日本人8人目。18歳8カ月21日でのリーグ戦出場は欧州での日本人最年少出場記録。そして、もちろん最年少ゴールだ。J1では04年5月5日に15歳11カ月28日で最年少得点を決めていたが、セリエAでも快挙を成し遂げた。チームを4位に踏みとどまらせる貴重な同点ゴールを決めた森本は、両手で頭を押さえて喜びを表現した。敗色濃厚だったチームを救った若きヒーローの元にはベンチからも選手が飛び出してきて祝福した。

初ゴールの予兆はあった。ベンチ入りは24日のエンポリ戦に続いて自身初の2試合連続。その前節ではマリーノ監督から「アップするように」と試合中に命じられた。結果的には試合の流れでデビューは見送られたが、出場は時間の問題だった。森本自身も20日のレジーナとのユース戦で1点を追う後半15分に今季8点目を記録するなど、ゴールへのきゅう覚は研ぎ澄まされていた。17日にカターニアのラジオに出演した際には「ゴールはもう少し待っていてくれ」と話していたが、わずか10日あまりで結果を出した。

分野は違うが、同じく海外で活躍するイチローを尊敬している。入団の際、イチローと同じ背番号51はなかったため、空き番号から数字を逆さまにした15を選択した。1年目から結果を残したイチロー同様に、森本も衝撃的なデビューとなった。

次節2月4日のパレルモとのシチリア・ダービーは、リーグ2位の11得点を挙げているエースFWスピネージが出場停止を受けており、3戦連続のベンチ入りは確実。マリーノ監督は常々「実績に関係なく、調子のいい選手を使う」と明言しており、初先発の可能性も高まった。日本で数々の最年少記録を残した森本が、セリエAでも旋風を巻き起こす。
スポーツニッポン - 2007年1月29日(月)6時6分)

順調に伸びていってくれればいいなぁ、と思います。
南アフリカ大会出場のための、エースは彼かもしれない?!