巨人ブランド根強し

日大・長野 日本ハムスカウト門前払い
大学・社会人ドラフトが21日、東京新高輪プリンスホテルで行われた。日本ハムは4巡目で巨人以外の指名なら社会人入りを明言していた、日大・長野久義外野手(21)を強行指名。態度を硬化させた長野側は、ドラフト会議後の指名あいさつを受けない“異常事態”となった。

祝福ムードなど一切なかった。日本ハムの強行指名を受けてから15分後。会見場に現れた長野は口を“への字”に結び、目にはうっすら涙さえ浮かべていた。悲しいのではない。悔し涙だった。

「頭が真っ白。(日本ハムの指名は)考えてなかったので」。44年ぶりの日本一に輝いた日本ハムの印象を聞かれても約15秒間も黙ったまま。入団の意思も「今のところ考えてないです」。顔をこわばらせた教え子の姿に野球部の鈴木監督は「声をかけられなかった」。手渡されるはずの花束贈呈も胴上げも中止となった。

無念さを隠せない長野に代わって鈴木監督は「怒りまくってます」とぶちまけた。指名後には担当の今成スカウトから再三、電話連絡を受けたがことごとく拒否。「きのう山田スカウトに電話したけど着信拒否された。それならこっちも出ない」。ドラフト会議当日になっても指名の意思を伝えられず、3、4巡目と続けて指名できるウエーバー順で指名が4巡目だったことから不信感は倍増した。「もともと日本ハムは長野が一番嫌いだった。一切会わない」とまで言った。ドラフト前から巨人以外なら社会人・ホンダ入りの意向を示していた長野は、この日のうちにホンダに対して「お世話になります」と電話を入れた。

午後9時過ぎに日本ハムスカウト陣が野球部寮を訪問したが、会えずじまい。かたくななまでの姿勢を貫いた。会見で長野は「小さい時から原監督のファン。次のドラフトでも巨人一本?そうです」と“ジャイアンツ愛”を強調して2年後の巨人入りを示唆した。21歳の固い決心は簡単には覆りそうもない。

【高田GM「本来のウエーバーの形」】長野を強行指名した日本ハム側は、強気な姿勢を崩さなかった。高田GMは会見で「闇討ちじゃありませんから。欲しければ獲るという、本来のウエーバーの形になっているんじゃないですか。誠意を持って交渉するつもり」ときっぱり。「堂々と正面からいくだけです」と話した。

 指名後は連絡を入れても音信不通状態。午後9時すぎに千葉・習志野の野球部寮を山田スカウトSDと今成スカウトが訪問したが不在を告げられて“門前払い”された。鈴木監督が言う“着信拒否”について山田SDは「電話は来ていない。4巡目(指名順)のことも説明したい」。日本ハムは入団発表を12月5日に予定しているが、島田チーム統括本部長は「彼だけ1人でやってもいい」と長期戦覚悟の構えを見せた。
スポーツニッポン - 11月22日 6時5分 更新)

著名なスポーツライターさんは取り上げることが多くなっていると思いますが、グローバルか・地域密着型のローカルクラブかの2極化が進んでいると思う。
ファイターズは悪くないどころか、今年は日本一・アジア一ですよ?
札幌ドームの熱狂的なお客さんに支えられて。
でも、本人にとっては、世間から落ち目だのなんだの言われてもジャイアンツでなきゃ嫌なんですよね。


どうなんでしょう。
アメリカほどドライじゃないし、完全ウエーバーになったら、球団経営側だけではなくて入団する側から猛反対を食らいそうな予感が・・・。