戦略だけでそうなったわけじゃない

「ANA」逆転物語、ハーバード大の教材に
全日本空輸を中心とするANAホールディングスの国際戦略が、米ハーバード大経営大学院(ビジネススクール)の必修科目の教材に採用されることになった。
ライバルの日本航空が国を代表する航空会社の地位を長年占める中、発想の転換と環境変化への対応で逆転した2番手企業の物語として、市場調査(マーケティング)の授業で紹介される。26日には全日空の担当役員が、約900人の学生と議論する予定だ。
ハーバード大の教材は、世界規模で集めた企業の経営戦略の中から採用を決めるため、評価が高く、各国の主な経営大学院で使われることも多い。登場事例は経営戦略の「お手本」となり、世界の有力企業の幹部らに影響を与えている。
日本企業ではソニーやホンダが取り上げられているが、最近ではトヨタ自動車松下電器産業(現パナソニック)、楽天の取り組みが紹介された程度という。
全日空の国際線は1986年の初就航から赤字続きだったが、2004年度に黒字化し、今年5月に輸送実績で初めて日航を上回った。
(読売新聞 9月22日(月)14時30分)

スターアライアンスに早いとこ加盟したのは大きかったと思う。
ただ、JALは倒産企業だったし、その間にシェアを奪ったわけだから、必ずしも戦略だけとは言えないわね。

「鉄」道といっていいもんか

<リニア>あっさり「500キロ」突破、揺れは…「地上最高速」体験
JR東海リニア中央新幹線山梨リニア実験線山梨県上野原市笛吹市、42.8キロ)が22日、報道公開された。実験線を浮上走行した専用の超電導車両「L0(エルゼロ)系」(7両編成)に試乗し、「地上最高速」という未知のスピードを体験した。

 ◇

座席上に設置された現在の速度を示すモニター。順調にカウントを刻んでいたその数字があっさりと「500」に達した。同乗したカメラマンらが一斉にシャッターを切る。戦後初の国産旅客機YS11の巡航速度を上回るスピード。翼が付いていれば間違いなく、空を飛べるだろう。通路に立っていると、さすがに背もたれをつかみたくなる。「割と揺れるな」。誰かのつぶやきが耳に入った……。
乗車したL0系は、流線型の先頭車両(長さ28メートル、幅2.9メートル、高さ3.1メートル、定員24人)と中間車両(長さ24.3メートル、定員は58人、68人の2タイプ)で構成される。かまぼこ形の従来の試験車両に対し、断面は角形。4列シートの座席は現在の新幹線よりやや狭めで、特急並みという。
この日の走行では、時速約160キロでタイヤによる地上走行から浮上走行に移行した。耳を澄ましていると、地上との摩擦で発していた雑音がかすかに弱まったのを感じる。時速270キロ(東海道)、300キロ(山陽)、320キロ(東北)……。従来の各新幹線の最高速度をやすやすと突破し、2分半ほどで500キロへと達した。
ただし、「地上最高速」を実感できるのはほとんどモニターの数字でのみ。営業区間と同じく、実験線の8割以上がトンネル区間とあって、車窓からの眺めは闇ばかりだ。少なくともこの実験線で、流れる景色を楽しむことは難しい。乗車後のインタビューで、JR東海の遠藤泰和・山梨実験センター所長はきっぱり答えた。「(リニアの目的は)旅行時間を短くすることですから」
やや気になった揺れは減速時に一層、感じることになった。地上走行に移行する際、着陸時の航空機のような接地によるショックもある。別の記者はツンとくる耳への空気圧を感じたそうだ。JR東海によると、約400メートルの高低差がある実験線を高速で駆け抜けたことが原因という。
もっとも「乗り心地は新幹線の最新型N700シリーズに劣るかもしれないが、(東海道新幹線の初代車両である)0系はもちろん、その後の100、300系などよりははるかに優れる」と遠藤所長は自信をみせた。今回の試乗は「地上最高速」を実感しやすくするため、加速・減速を強めにしている。そのことも車体の揺れを大きくするのに影響しているそうだ。JR東海は今後、さらなる乗り心地の向上を目指し、研究に取り組んでいくという。

       ◇            ◇

JR東海は11、12月に一般向け体験乗車を実施する。同社のサイトなどで9月30日午後11時59分まで募集し、抽選で当選者を決める。
開催日は11月13、14、18、19日と12月4、5、9、10日。山梨実験センター(山梨県都留市)での集合時間は各日午前10時半、午後1時、午後2時半の3回。料金は2座席で4320円、4座席で8640円に設定した。問い合わせはジェイアール東海ツアーズ(電話03・6880・3489)。申し込みはサイトの専用ページ(http://linear.jr-central.co.jp/)。
毎日新聞 9月22日(月)18時9分)

さまざまな思惑を乗せて動き出した。
それだけは確かなようで。

なぜこんなに増えたのか

琵琶湖の「厄介者」大発生…レガッタ大会も延期
滋賀県の琵琶湖で外来種水草「コカナダモ」が過去に例がないほど大量発生している。
◆南湖に集中 
プレジャーボートや漁船のスクリューにも絡まりかねない厄介者。夏場に成長すると切れて漂い、流れ着いた場所でさらに増える。今年は「南湖」と呼ばれる琵琶湖大橋南側で目立ち、県の調査では、水草の平均の背丈は1・5メートルと、昨年(0・8メートル)の2倍近くに達している。
影響は深刻だ。滋賀県漁連によると、港から船を出せなかったり、ウナギ漁に使う仕掛けを入れられなかったりするケースが続出。担当者は「漁業者も4月から自主的に除去に取り組んでいるが、太刀打ちできない量」と話す。
コース内に水草が流れ込んだ大津市の県立琵琶湖漕艇場では、7月19日に予定していた国体近畿ブロック大会のレガッタが除去作業のため1週間延期。同20、27日のカヌー大会も水草が邪魔でレーンを区切るブイを設置できなかった。
消防艇や警察の警備艇の艇庫がある大津港の東側にも密集。船の冷却水取り入れ口に詰まって救助出動が遅れる恐れもあり、市消防局の担当者は「除去や船の整備に手間がかかる」と悲鳴を上げる。
南西岸の市柳が崎浄水場では8月上旬に「水道水からにおいがする」との苦情が100件近く相次ぎ、市は浄化処理のため普段は使っていない活性炭を最大限投入。水草京都市が管理する琵琶湖疏水(そすい)にも入り込み、除去に追われた同市が、琵琶湖内での作業徹底を県に要請する事態になった。
◆刈り取り苦慮 
今年の大繁殖の理由について、県が推測するのは、梅雨時の雨量が例年の半分程度だったことだ。琵琶湖政策課は「日射量が多かった上、少雨で土砂が湖に流れ込まず、水が濁りにくかった。日光がよく差し込み、育ちやすい条件になったのでは」。8月に天候不順が続き、大雨や強風で湖岸に打ち寄せられやすい悪条件も重なったとみられる。
(読売新聞 9月22日(月)16時42分)

抜本的対策って、立てられないんですよねぇ・・・?

吉と出るか、凶と出るか

林先生、東進と摩擦生じ問題作成を降板「一緒にやっていくのは不可能と判断」
大学進学予備校東進ハイスクールの人気講師・林修先生が、同校職員と考え方に摩擦が生じたため、模試の問題作成から降板していたことを21日、ブログで明らかにした。
それによると林先生は今年の第1回東大本番レベル模試まで、現代文の問題は「僕が責任をもって作成いたしました」という事実を打ち明けた上で「その後もすべて作成するつもりでおりましたが、それが不可能な事態に陥りました」とトラブルの存在を示唆。「今回は(正確には今回以降は)、僕は一切作成に関わることはありません」と9月28日に実施される模試以降、問題作成には携わらないことを宣言した。
降板の理由としては「東進の模試作成を担当する部署の職員たちと、模試に対する考え方の乖離があまりにも大きく、一緒にやっていくのは不可能と判断したからです」と、作成した問題の細部ではなく、基本的な考え方に齟齬が生じたようだ。
具体的には、「少しでもいい問題を」とクオリティにこだわる林先生に対して、ある職員は「穴があかないことが第一だ」と、あくまで事務的に処理しようとしたことを、林先生は一例として挙げた。
相手が一部署の職員とはいえ、「東進の模試は、東進という組織が実施しているものです。僕個人の考えを押し通すことはできません」と、林先生はこれ以上争うことなく矛を収めたという。
今春から2本の冠番組が始まるなど多忙な林先生だが、東進での講師は従来同様務めており、たとえば夏期講習も昨年よりやや多いほどのコマ数をこなしたことをブログで伝えている。
(デイリースポーツ 9月22日(月)9時57分)

遅れてはならないのは事実。
でも、仮にクソ問題だったなら、模試にならない。
どうなりますやら。