勝者の余裕?

シンジ対決で先制弾のマインツ岡崎「香川はもっと怖い選手」
ブンデスリーガ第4節が20日に行われ、FW岡崎慎司の所属するマインツと、MF香川真司とMF丸岡満の所属するドルトムントが対戦。ホームのマインツが、2−0と快勝した。
試合前は、ドイツでも「シンジ対決」と注目を浴びた一戦。フル出場で67分に先制ゴールを挙げて勝利に貢献した岡崎は、対戦について「対決する時にそんなことを言われたことなかったですけど、やっと同じ位置とまでは思っていないですけど、本当にそうやって言ってもらえるだけ自分がコツコツと積み上げてきたのかな」と語った。
また、「真司もこれからかなという感じはしましたけど」と、ドルトムントに3シーズンぶりに復帰した香川の状態にも言及。「まだまだというよりは、期待というか、もっと怖い選手だと思う」と語り、今後の活躍に期待を寄せた。
「せっかくドルトムントに帰ってきて、セカンドトップというイメージがあるので、もっと前で勝負して、下がってこないで我慢してもいいんじゃないかなと。あんまりこういうのは言いたくないですけど、もっと良くなると思っています」
「これから徐々にやっていけばいいと思う」と香川の復調を信じる岡崎は、「あいつはチャンピオンズリーグがあるので羨ましいです」と周囲の笑いも誘った。
(SOCCER KING 9月21日(日)12時54分)

どれも本当でしょう。
岡崎は着実にドイツで実績を作ってきたし、香川は完全復調していない。
もう一度あたるそのとき、どうなっているかが見物。

ミランはディフェンスの補強が必要だ

インザーギ監督、今季初黒星に怒り「本田のチャンスもあった」
セリエA第3節が20日に行われ、日本代表MF本田圭佑の所属するミランはリーグ戦4連覇を狙うユヴェントスと対戦。好調のカルロス・テベスに決められ、0−1で敗れた。試合後のインタビューに応じたフィリッポ・インザーギ監督が怒りを口にした。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。
インザーギ監督は、「私は、ユヴェントスのような優れたチームにふさわしいレベルにあることを期待していた。もちろん、ヨーロッパの最強チームのひとつであるユヴェントスと同レベルだとは思っていないが、私はチームに期待していたからこそ怒っている」と語った。
前半、本田のヘディングシュートでゴールを脅かす場面も見られ、「我々にはチャンスがあった。本田のヘディングのようなチャンスだ」と決定機を逃したことを悔やんだ。さらに「もっと成長が必要だ。そうすればユヴェントスやローマのようなチームに近づくことができる」と続けた。
インザーギ監督はユヴェントスの勝利を称え、「我々はユヴェントスほど強いチームではない。2試合を終ただけで、昨シーズン勝ち点差50ほどつけられた相手と同等になることはできない」とコメント。「だが、もっと苦しめられると思っていた試合で、自分たちのパフォーマンスを見せた。自信を失ってはいけない。次のエンポリ戦での勝利で再スタートするよ」と語り、次戦に向けて気持を切り替えた。
(SOCCER KING 9月21日(日)15時51分)

チームの完成度が、そのまま結果に結びついた試合だったと思う。
しかしなー、テベスはすっかりイタリアじゃ優等生ね。

副作用を利用した薬

まつ毛フサフサ?国内初の薬 緑内障治療薬で「副作用」
まつ毛の本数が少ない、短いと悩んでいる人向けの薬が29日、発売される。緑内障の治療薬を使っている人は、まつげがフサフサしているという「副作用」に注目し開発された。まつ毛に人工毛を接着するエクステンションのトラブルが問題となる中、医師の処方による「目力アップ」が可能になるかもしれない。
製品名は「グラッシュビスタ」。今年3月、日本初のまつ毛貧毛症治療薬として、厚生労働省から製造販売承認を受けた。成分は緑内障の点眼薬と一緒で、1日1回、寝る前に上まつ毛の生え際に塗る。自由診療のため各医療機関で異なるが、70日分が1万〜数万円で販売される見込みだ。
約170人を対象に行われた臨床試験では、薬を4カ月間使うと、約8割の人が「長さ」「太さ」「濃さ」などの印象度が改善したという。副作用には結膜の充血などがある。
まつ毛のエクステは手軽に受けられる一方、国民生活センターにはアレルギーやかぶれなど、年間100件前後の相談が寄せられている。東邦大学医療センター大橋病院(東京都目黒区)の富田剛司教授は「元々点眼する薬なので、エクステに比べれば目への障害は少ないのではないか」と話している。
朝日新聞デジタル 9月21日(日)7時45分)

緑内障治療薬とはいえ、目に何らかの副作用はないのか?
なんか・・・ねぇ。

危機感が生んだ必然

“危ない”企画だった実写『ルパン三世』、興行常識を覆す大ヒットの背景
実写映画化の発表からなにかと話題を巻き起こしてきた『ルパン三世』。情報が出るたびに世の中のリアクションは大きいものの、いまひとつ映画への関心が感じられなかった同作だが(7月時点での夏休み映画期待度ランキングでは9位)、公開直前にはいつのまにか作品への興味の声が大きくなり、フタを開けてみると興行収入30億円突破確実(東宝発表)という大ヒットスタートをきった。そんな逆風からのヒットのウラにはなにがあったのか。映画ジャーナリストの大高宏雄氏が、チャレンジから生まれた“興行常識“を覆す成果を綴る。
◆観る意欲をわかせた 新感覚の娯楽大作のような雰囲気
ルパン三世』が好調である。9月15日時点で、すでに興収15億円を超えた。最終的には、25億円あたりが目安となろう。スタート時は、30億円は間違いなしとされたが、2週目以降に動員が落ちた。ただアクション風大作は、邦画と洋画の別なく、2週目以降は落ちていくものだから、まあ想定内と言うべきだろう。
ルパン三世』の製作の話は、かなり前に聞いた。ふざけるのもいい加減にしろと思った。目黒祐樹がその昔主演した実写版『ルパン三世 念力珍作戦』を思い出した。当時、バカにされたものだ。今観れば、別の感慨がわくかもしれないが、『ルパン三世』の実写版は、今さらも何もないだろうって。
だが、映画はわからない。フタを開けてみれば、ちまたの無責任な“興行常識“を裏切った。何が起こったのか。ひとつが、正月に大ヒットした『名探偵コナンVSルパン三世 THE MOVIE」(42億5000万円)の大ヒット効果だ。これは、間違いない。ルパン三世の認知が、名探偵コナンファンにまで広がったからだ。これまで、ルパン三世を知っている人たちでも、今さらながらにルパン三世に“覚醒”されたとも考えられる。公開のタイミングが良かったのだ。
宣伝も良かった。メイン広告(ポスターなど)は、小栗旬が斜めに構えた垢抜けたビジュアルで、インパクトがあった。けっこう様になっていて、カッコいいのだ。予告編も、比較的がんばっていた。テンポが良く、俳優陣の動作も、コミック、アニメのキャラクターのモノマネのような微妙な感じにならず、それが俳優の個性のようなものに結びついていた。原作が土台にあるとして、新感覚の娯楽大作になっているかのような雰囲気が、映画の様々な伝達過程からうかがえた。これが、人々の、とくに若い人たちの観る意欲をわかせたようにみえた。
◆製作陣の覚悟とチャレンジ、見応えがあった俳優陣の奮闘
中身としては、俳優陣の奮闘が一番見応えがあったと思う。小栗は、柔らかなパンチパーマ風短髪が、きれいに撫でつけられ、絞った体がアクション俳優としての俊敏な動きを体現していた。黒木メイサは、不二子タイプではないが、この人の華やかでいながら、どこか日常感覚にそぐわない風貌と立ち居振る舞いが、『ルパン三世』的な虚構世界に、ぴたりとはまっていたと言える。
演出は、登場人物のアップを多用しつつ、短いカットをつなげながら、テンポアップを図っていく手法が、この作品にふさわしかった。ただ、カットつなぎやテンポアップが全体的にどこか一本調子の趣もあり、もう少しメリハリをもった演出を施してくれたらと思ったのも事実だった。これは、観たあとの印象が、あまり深く残らないこととも関係がある気がする。
まあとにかく、この企画をよくぞ通し、製作にこぎつけ、公開にたどりつけたと思う。それほど、ある意味“危ない”企画であった。だから、大博打でもあったと思う。本作を製作した中心人物は、『太陽を盗んだ男』(1979年)などで知られる異端のプロデューサー、山本又一朗氏である。これを機に、より一層過激な企画で、映画界をかき回してほしいと切に願う。
今、目先のヒットを目指すあまり、冒険心のまるでないマーケティング手法が大手をふっている。『ルパン三世』の企画は、少なくともそれらとは一線を画す。私も自戒を込めて、無責任な一般常識に凝り固まっている場合ではないと、つくづく実感したのだった。
オリコン 9月20日(土)9時40分)

最初は「えー、実写???」と思っていたが、メイン広告ビジュアルはとにかくカッコよかった。
とことんまで別物と割り切ったのがよかったんだろう。