実は最後の急行列車の終焉、でもあった。

「夜汽車」忘れない 急行はまなす22日運行終了 JR札幌駅に撮り鉄続々
北海道新聞 3月21日(月)11時23分)


札幌―青森間479・1キロを結ぶ夜行急行「はまなす」が、22日の札幌着の列車で運行を終える。同じく運行を終了する寝台特急カシオペア」とともに、道内最後の「夜汽車」として注目を集めており、JR札幌駅のホームなどにはその姿をカメラに収めようと、鉄道ファンが連日詰めかけている。列車の写真とともに、歩みを振り返る。
はまなすは1988年3月13日の青函トンネル開通時から運行を始めた。車両は開放式の「B寝台」車、通常の指定席料金で横になれるカーペット車、特急のグリーン席を利用した「ドリームカー」、座席車の4種類。当初はカーペット車などはなかったが、徐々に種類が増やされた。
寝台特急カシオペア」のような豪華な個室はない。しかし、急行料金が1300円で、特急料金5360円(函館での乗り継ぎ)の4分の1で済むため、安く旅をしたい学生らの人気を集めた。2012年以降は国内JR唯一の定期急行だった。
また、札幌発で苫小牧や東室蘭などに深夜・未明時間帯に到着するため、道央、道南の住民にとっては札幌発の最終列車として利用された。
「東京〜札幌 鉄タビ変遷記」の著者で、札幌市東区在住の鉄道ライターの佐藤正樹さん(55)は「明治時代から夜行列車が走っていた北海道の鉄道史にとって歴史的な転換点」と指摘する。その上で「割安な在来線で夜間に移動できる便利な列車を本当になくしていいのか。JR北海道はぜひ復活を検討してみてほしい」と話している。

鉄道事業の一大分岐点かもしれない。
ただ、そうまでしてまで開業する北海道新幹線は見向きもされていない。
札幌まで延長開業したときにどうなるのか、もはや焦点はそこだけのような気がする。