SHARP、消滅

“全会一致”の舞台裏、実は“僅差”の決定
(TBS系(JNN) 2月25日(木)18時54分)


公的な支援によって国産の技術を守るという日本側の計画は、失敗に終わりました。シャープは不信感を抱えたまま傘下に入るわけですが、再建は本当にうまくいくのでしょうか?シャープの東京支社からの報告です。
悩み抜いた末にホンハイへの“身売り”を決めたシャープですが、再生への道のりは、やはり厳しいと思います。
高橋社長は記者団に、取締役会では“全会一致で決まった”と強調しましたが、関係者に詳しい経緯を取材しますと、実態は、この日も意見が激しく対立し、ホンハイの案は“わずかな差での勝利だった”ことがわかってきました。つまり、表向き“全会一致で決まった”という形を演出した、といえます。シャープの経営陣にとっては、ホンハイへの不信感を引きずったままの苦しい決断だったわけです。
一方で、買収する側のホンハイの狙いですが、シャープを傘下に入れることで、アジアでは韓国のサムスン電子をしのぐ企業にさらに成長したい考えです。
ようやく結論を出したものの、シャープの従業員からは「終わりの始まりか、それともこれで終わりなのか」という複雑な声も漏れていまして、ホンハイを選んだ理由であるシャープが、一体として生き残るという点も、果たしてその通りに守られるのか、問われるのはこれからです。

数年後には跡形もなくなっているんじゃないのか。