辞任も許さない

マンU経営陣がファン・ハール辞任に衝撃の「待った!」 白旗の指揮官を慰留工作
(Soccer Magazine ZONE web 12月28日(月)17時26分)


■全幅の信頼を寄せるフロント
マンチェスター・ユナイテッドルイス・ファン・ハール監督は、26日の敵地ストーク・シティ戦で0-2と敗北し、経営陣に辞任を申し出た。だが、慰留されるという衝撃の展開を迎えている。英地元紙「インディペンデント」が「ルイス・ファン・ハール速報 マンチェスター・ユナイテッドの監督はお手上げと信じているが、経営陣が残留を説得」という見出しで特集した。
1961年10月以来となる公式戦4連敗という悲劇を味わった。強気な発言を続けてきたオランダ人指揮官の心も、すっかり折れてしまったようだ。
「私は辞任することもできる。自分自身についてはエド・ウッドワードと話すべきことで、君たちメディアとではない。クラブが常に解任や更迭をするわけではない。それは自分自身で辞めることもできる。それは経営陣やスタッフ、選手と最初に話すべきことだ。君たちではない」
試合後に辞任の二文字を口にし、直近のリポートによると、そのままウッドワード副会長と会談を持ったという。チーム関係者に対して、「このチームは終わった。4連敗は恥ずかしい。これ以上どうすればいいのか分からない」と、いつも自信満々のファン・ハール監督も白旗を揚げたという。


■打開策はお家芸の1月大型補強か
だが、ウッドワード副会長ら経営陣はファン、メディアから批判を浴びる戦略家への信頼を新たにしたようだ。記事では「クラブは彼が頂点に留まる人間であると今だに信じていると再び保証した」と伝えた。さらには「ウッドワードはクラブは彼を更迭するつもりはなく、1月の補強について準備を進めていることを再確認した」とまで報じられている。就任2年目で補強費2億5000万ポンド(約460億円)を投じたオランダ人指揮官に再び強化予算を準備しているという。
ファン・ハール監督は来季終了時まで契約を残しているが、28日のチェルシー戦で勝っても負けても辞任だと、地元メディアでは報じられていた。指揮官の采配だけでなく、経営陣も迷走ぶりが浮き彫りになった格好なのか。ファン・ハール政権の命運に大きな注目が集まっている。

「解任じゃないとだめ」なんて言わないでくださいよ。