そんなもん

放出後にスーパースターに変貌! セリエAが活かせなかったタレント7名
(theWORLD(ザ・ワールド) 11月14日(土)16時30分)
■アンリ、ヴィエラコウチーニョ……
セリエAは若手選手を育てるのが得意ではないベテランリーグとの印象があり、これまで何人もの若手有望株を活かせないまま放出してしまった経験がある。それは最近でも続いており、伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』は過去にセリエAが育てられなかった名選手を7名紹介し、そのもったいなさを嘆いている。


1.ティエリ・アンリユヴェントスアーセナル
アンリの例は有名だ。ユヴェントスはアンリをスピードスターとしか捉えず、サイドでプレイさせていた。それを変えたのがアーセナルアーセン・ヴェンゲルで、ヴェンゲルはNewタイプのストライカーを探しているという理由からアンリをFWへコンバート。とんでもないストライカーへと変貌を遂げた。


2.イバン・エルゲラ(ローマ→エスパニョール)
エルゲラセリエAに合う人材だった。中盤の底でもセンターバックでもプレイ可能で、エスパニョールから移籍したレアル・マドリードではスイーパーとしてもプレイしている。本人はMFの方がプレイしやすかったようだが、ローマはこのタレントを8試合しかピッチに立たせなかった。


3.パトリック・ヴィエラミランアーセナル
アーセナルの無敗優勝を支える原動力にもなったヴィエラは、アンリと同じくセリエAから流出したタレントだった。ミランは2試合しかヴィエラを起用せず、いとも簡単にアーセナルへと放出。その後ヴィエラセリエAに戻ってきたが、やはりピークはアーセナルだった。


4.ロベルト・カルロスインテルレアル・マドリード
超攻撃的サイドバックだったロベルト・カルロスは、守備を重視するイタリアでは正当な評価を受けなかった。指揮官のロイ・ホジソンは、より攻撃的なウイングでの起用を望み、これにロベルト・カルロスが合わなかったと言われている。その後レアルで銀河系軍団を支えるサイドバックになったことを考えると、やはり放出はもったいなかった。


5.フィリペ・コウチーニョインテルリヴァプール
当時はブラジルの次代を担うタレントと言われたコウチーニョだったが、インテルはまだまだ子供だったコウチーニョにサッカーの哲学を教えることができなかった。今でこそチームプレイヤーになっているものの、インテルでのコウチーニョはボールを持ちすぎる傾向にあった。さらに初の欧州挑戦だったこともあり、メンタルコントロールにも手を焼いていた。今リヴァプールで活躍している姿を見ると、育て上げられなかったことに後悔が残る。


6.デニス・ベルカンプインテルアーセナル
アーセナルは実に上手くセリエAからタレントを引き抜いている。ベルカンプインテルでも活躍できなかったわけではないが、ピークはアーセナル加入以降だった。インテルではメディアとの関係も上手くいかず、散髪しただけで「プレッシャーに負けた」と批判されることもあった。ベルカンプの放出はセリエA全体のミスだったと言えるだろう。


7.ピエール=エメリク・オバメヤン(ミランサンテティエンヌ
ミランのユースに所属していたオバメヤンは、10代の頃からスピードを武器にゴールを量産。しかしトップチームでは1度も出場機会を与えられず、レンタル移籍を繰り返した。そしてフランス・リーグアンでブレイクし、今やドルトムントで代えの利かないエースにまで成長している。今のミランにオバメヤンが残っていれば、単純なカウンターからでも得点が奪えたかもしれない。
こうして見ると、かなり豪華なタレントがセリエAから流出している。アンリやヴィエラはクラブと代表で一時代を築いた名選手で、最近ではコウチーニョやオバメヤンなど痛いミスを犯している。現在はユヴェントスDFダニエレ・ルガーニがなかなか出場機会を与えられずに苦労しているが、もう少し若手に目を向けた方が良いだろう。

ポール・ボグバの例もある。
必ずしも当てはまらないでしょ。