香川絶好調

香川が2ゴールで3戦連発…ドルト、圧巻のゴールショーで完勝しEL本戦進出
ヨーロッパリーグ予選プレーオフ・セカンドレグが27日に行われ、日本代表MF香川真司の所属するドルトムントノルウェーのオッドが対戦した。
20日に行われたファーストレグは、ドルトムントがオッドのホームに乗り込み対戦した。開始わずか16秒に先制点を許すなど、ドルトムントは22分までに3点差をつけられたが、34分に反撃の1発を挙げると、85分に逆転に成功。結局、ドルトムントが敵地で4−3の大逆転勝利を収めていた。同試合で香川は今シーズン初得点を含む1ゴール1アシストの活躍。さらに、23日に行われたブンデスリーガ第2節のインゴルシュタット戦でもゴールを決めた香川は、3試合連続ゴールのかかる今試合、トップ下で先発出場している。
試合の序盤はドルトムントが主導権を握るも、オッドの19歳GKソンドレ・ロスバッハが立ちはだかる。12分、左サイドのマルセル・シュメルツァーがグラウンダーの鋭い折り返しを供給。ファーサイドのマティアス・ギンターが合わせるも、ロスバッハにセーブされる。そのこぼれ球にもう一度ギンターがダイレクトシュートを放つが、ここもロスバッハが反応。弾かれたところに、ヘンリク・ムヒタリアンがヘディングで合わせるが、またもロスバッハの好セーブに阻まれ、押し込むことは出来なかった。
さらに17分、ロイスからのパスをエリア内中央で受けた香川が、反転から右足を振り抜くが、シュートはロスバッハに弾き返された。19分、ドルトムントが優勢だったが、先制したのはファーストレグと同じくオッドだった。右CKからトーマス・グレガールのボールに、ゴール前中央でフリーとなったオーレ・イェルゲン・ハルボーシェンがヘディングで叩きつけてゴールネットを揺らした。 
反撃したいドルトムントは21分、ヨナス・ホフマンからのグラウンダーの折り返しを、香川がニアサイドで合わせるが、得点とはならない。すると、ドルトムントが立て続けに得点し、逆転に成功する。25分、ハーフライン付近でボールを奪ったマッツ・フンメルが左サイドにパス。それを受けたムヒタリアンが、中央に切り込んで右足を振り抜くと、シュートは枠の右隅に突き刺さった。さらに27分、右サイドの高い位置でボールを奪ったイルカイ・ギュンドアンが相手選手2人をかわしてエリア内右に侵入。中央にマイナスの折り返しを入れると、ゴール前のロイスが右足で合わせてネットを揺らした。
ドルトムントは32分、ギュンドアンからの浮き球のパスに反応したムヒタリアンが、エリア内左に抜け出しダイレクトで折り返す。これをゴール前中央に走りこんだロイスが、ワンタッチで押し込み、追加点を奪った。さらに40分、香川が公式戦3試合連続ゴールを獲得する。ユリアン・ヴァイグルのスルーパスで、右サイドを抜け出したギンターがグラウンダーの折り返しを入れる。ボールは相手DFに当たり若干コースが変わるも、中央に走り込んだ香川が左足で押し込んで、チーム4点目を奪った。
後半に入ってもドルトムントの勢いは止まらない。51分、エリア内のホフマンからの落としを、エリア手前右のギュンドアンがダイレクトで右足を振り抜く。強烈なシュートをロスバッハは弾き切れず、そのままゴール右隅に決まった。さらに57分、カウンターを仕掛けたドルトムントは、エリア内左に抜け出したムヒタリアンが、鋭い折り返しを入れると、ファーサイドを走り上がっていたロイスが押し込んだ。ロイスのハットトリックドルトムントはリードを5点に広げる。
だが、オッドも64分に意地を見せる。味方の落としをエリア内左で受けたオリベル・ベルグが、ダイレクトシュートを放ち、ゴール右隅に決めた。直後の65分、ドルトムントムヒタリアンソクラティス・パパスタソプーロスを下げて、ピエール・エメリク・オーバメヤンと負傷離脱明けのウカシュ・ピシュチェクを投入。66分にもギュンドアンに代えてスヴェン・ベンダーをピッチに送り出した。
90分、相手エリア内でボールを奪ったドルトムントは、オーバメヤンからのパスを香川が無人のゴールに流し込んで自身2点目を挙げた。試合はこのまま終了。7ゴールを決めたドルトムントが完勝し、2試合合計11−5でヨーロッパリーグ本戦出場を決めた。なお、香川はフル出場し2ゴールを決めている。
5ドルトムントは、30日に行われるリーグ戦第3節で日本代表MF原口元気の所属するヘルタ・ベルリンと対戦する。


【スコア】
ドルトムント 7−2(2試合合計11−5) オッド

【得点者】
0−1 19分 オーレ・イェルゲン・ハルボーシェン(オッド)
1−1 25分 ヘンリク・ムヒタリアンドルトムント
2−1 27分 マルコ・ロイスドルトムント
3−1 32分 マルコ・ロイスドルトムント
4−1 40分 香川真司ドルトムント
5−1 51分 イルカイ・ギュンドアンドルトムント
6−1 57分 マルコ・ロイスドルトムント
6−2 64分 オリベル・ベルグ(オッド)
7−2 90分 香川真司ドルトムント
(SOCCER KING 8月28日(金)5時25分)

理由は多々あるでしょうけど、イングランド時代の疲労がようやく抜けたとか、そういうものもあるんじゃないですかね。