個人的には歓迎します

化粧が激変 「ギャルメーク」衰退、素の可愛さ生かす「ゆるメーク」台頭
どぎつい目元の「ギャルメーク」が退潮し、ありのまま(?)のかわいらしさを演出するナチュラルメークが台頭している。「ゆる可愛(かわ)」「ゆるふわ」…などと表現され、素顔を生かして整えすぎない化粧が基本だ。長年のギャルブームを支えた雑誌が昨年になって相次ぎ休刊するなど、女性の美意識が大きく変化。おかっぱの黒髪や太眉復活とも相まって、日本人らしい自然な美しさが見直されている。
つけまつげと黒目拡大コンタクトで目を大きく“盛った”24歳女性に、ナチュラルメークをし直してもらった。誰もが同じ顔に見えるギャルメークよりも、個性が表れてかわいい!
市場調査会社の富士経済調べによると、ギャルメークの必需品「つけまつげ」の市場は3年前の85億5千万円から今年は67億円(予測)にまで減少。代わって伸びているのが、素のまつげを養う「マスカラ美容液」という新ジャンルだ。育毛シャンプーで知られるアンファーが一昨年末に発売した「スカルプDボーテ ピュアフリーアイラッシュブラック」(1940円)がヒット。フローフシの「モテマスカラリペア」(1728円など)は昨年10月の発売から20日間で3カ月間の目標の55万本を売り上げた。
首都圏を中心に全国71店を展開する生活雑貨店「PLAZA(プラザ)」のアイメーク商品の売れ筋ベスト5には、両社のマスカラ美容液がそれぞれ2品ずつランクイン。「すでに定番となりつつある。毎日使うものだからまつげに優しいのが当たり前という、ナチュラル志向の高まりともシンクロ。この春のスーパーナチュラルメークブームで、盛りメークの退潮が加速しそうです」と西崎和子バイヤー。
「盛りに盛ったヘアメークは、東日本大震災で分岐点を迎えた」とは、資生堂のシニアヘア&メーキャップアーティスト、鈴木節子さんの見解だ。「自分にとって本当に必要なモノを自問自答した女性たちの化粧は、一気に肩の力が抜けナチュラルに回帰。メークは癒やしを求め、日本女性が本来好む“カワイイ”の表現となっている」
このような流れを「ゆる可愛メイク」と名付けた特集を組んだのは、実売約13万部、20代女性に人気のファッション誌「mini(ミニ)」(宝島社)2月号。「盛らない」「整えすぎない」化粧が今時という。
1年半前には「目ヂカラ命」とラメ使いの濃いメークを提案していたが、昨年から潮目が変わった。「若い子のギャル率が下がり、かつて“聖地”といわれた渋谷でも見かけなくなっている。一方で、膝下スカートにラインソックスなど、学生風の品のあるきちんとした服が流行し、メークにも影響。基本的に今の若い読者は保守的です」と見澤夢美編集長。30代前半の見澤さんによると、「すでに私の世代に比べても若者の顔が小さくなり、血色を良く見せるチークさえ塗っておけば大丈夫な女子も多くなった」と人類の進化!?を指摘。「今、完璧なメークをやると古く見えますよ」とも。
また、女優の吉高由里子さんや多部未華子さんのような、日本人らしい奥二重まぶたのアーモンドアイにも注目。奥二重と一重用アイシャドー「オーブクチュール デザイニングインプレッションアイズII」は、使用者が限られているにもかかわらず、一昨年11月の発売以来計80万個以上を売り上げている。
外国人に褒められる黒髪や切れ長の目の魅力に、やっと日本人自身が気付いたのか。街を行き交う女子がクールジャパンを体現する時代になってきた!?
産経新聞 2月21日(土)13時30分)

盛らなくても、かわいいもんはかわいいから、必要なかったってことですかね。