黄色い運命のあや

香川が古巣復帰戦でいきなりのゴール、先制点も演出しドルトムント勝利
ブンデスリーガ第3節が13日に行われ、香川真司の所属するドルトムントフライブルクが対戦した。
8月末、マンチェスター・Uから3シーズンぶりにドルトムントへと復帰した香川。加入後最初の公式戦で[4−2−3−1]のトップ下で先発出場となり、本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクのピッチに立つ。
開始早々、アドミル・メーメディにペナルティエリア内右でシュートを打たれたドルトムントだが、GKロマン・ヴァイデンフェラーがセーブ。5分にはヘンリク・ムヒタリアンからの横パスを受けた香川がゴール左から左足でミドルシュートを打ったが、枠を外れた。2分後にもミロシュ・ヨイッチのスルーパスに抜け出したケヴィン・グロスクロイツがエリア内左でシュートしたが、飛び出したフライブルクGKロマン・ビュルキに当たって枠の右へ外れた。
試合はドルトムントが支配するも、中盤でのミスからボールを奪われる場面も目立つ。21分、ドルトムントムヒタリアンのスルーパスグロスクロイツペナルティエリア右で受け、中央へグラウンダーの折り返し。香川が待ち構えていたが、手前で相手DFにクリアされた。
さらに41分、ドルトムントはカウンターからグロスクロイツが右へ展開する。受けたラモスがグラウンダーの折り返しを送ると、中央のヘンリク・ムヒタリアンがスルー。ファーサイドまで流れ、受けた香川が右足でゴール左へ流し込み、ドルトムントが2点のリードを得た。直後にも同じ形でムヒタリアン、エリック・ドゥルムとつなぎ、最後はグロスクロイツが右足でシュートしたが、大きく枠を外れた。
フライブルクは2点目のシーンでメーメディが負傷。マキシミリアン・フィリップとの交代を強いられる。前半はドルトムントの2点リードで終える。
後半に入り51分、フライブルクは左サイドからのクロスをジョナタン・シュミットがヘディングで合わせたが、GKヴァイデンフェラーが好セーブを見せ、防いだ。
迎えた64分、ドルトムントはラモスに代え、チーロ・インモービレを投入しようとした際、直前に香川が右太ももをつってしまう。そのため急遽、香川に代わってインモービレがピッチへ。香川は笑顔を見せ、自力で歩いてロッカールームへ下がり、その後ベンチへ戻った。75分にはラモスを下げ、ピエール・エメリク・オーバメヤンがピッチに立った。
78分にはユルゲン・クロップ監督の采配が的中。ドルトムント自陣でのクリアボールが相手のミスもあって抜けるとオーバメヤンが独走。そのままGKとの1対1を浮き球で制して、ダメ押しとなる3点目を獲得した。試合は90分、フライブルクがオリヴァー・ゾルクの得点で1点を返したが、ドルトムントが3−1で勝利を収めた。
リーグ戦2連勝としたドルトムントは16日、アーセナルチャンピオンズリーグのグループステージ初戦をホームで迎える。一方のフライブルクは1分2敗となった。 



【スコア】
ドルトムント 3−1 フライブルク



【得点者】
1−0 34分 アドリアン・ラモスドルトムント
2−0 41分 香川真司ドルトムント
3−0 78分 ピエール・エメリク・オーバメヤンドルトムント
3−1 90分 オリヴァー・ゾルク(フライブルク
(SOCCER KING 9月14日(日)0時22分)

こんな劇的な序章を誰が予想しただろう。
マンチェスターでかぶっていたほこりは落ち、輝きを取り戻したんだね。