そこいらで買えないではないか

ダチョウ卵でメタボ退治 京都府立大が消化吸収抑える物質
脂肪が多く、カロリーが高い食事をしても体内に吸収されにくくする物質をダチョウの卵から大量に精製することに、京都府立大生命環境科学研究科の塚本康浩教授のグループが成功した。脂肪や炭水化物を分解する消化酵素の働きを抑え、マウスやラットの実験で食事と一緒に与えると肥満や血糖値の上昇が抑えられた。人でも同様の効果が期待でき、年内に健康食品として販売を計画している。
食事で摂取した脂肪は消化酵素のリパーゼで、炭水化物はアミラーゼやラクターゼなどで分解され、体内に吸収される。分解されなかった成分はそのまま体外に排出されるため、消化酵素の働きを阻害できれば、吸収を抑えられる。
グループは、インフルエンザウイルスやスギ花粉をダチョウの雌に投与し、卵からそれらの抗体を取り出す技術を開発している。今回、同様の操作でリパーゼやアミラーゼなどの抗体を作ることに成功した。
マウスに高脂肪食のみを与えると体重は平均50グラムから6日後には同57グラムに増えたが、リパーゼ抗体入りの水を一緒に飲ませると体重の変動はなかった。また、ラットに炭水化物のみを与えると血糖値は通常時の血液100ミリリットル当たり110ミリグラムから30分後には140ミリグラムに上がったが、アミラーゼやラクターゼなどの抗体を直後に投与すると上昇しなかった。マウスやラットへの健康被害はなかった。
人で脂肪や炭水化物の多い食事の後に抗体入りの卵黄パウダーを食べてもらうと動物実験と似た結果が得られた。ダチョウ抗体は熱に強く、抗体入りの卵黄パウダーを料理に使えるため、高脂血症の改善や肥満の予防のほか、糖尿病患者が血糖値を気にせずに食事をすることなどが期待できるという。
企業と協力し、卵黄パウダーや抗体入りの飲料水などとして発売する予定。塚本教授は「ダチョウの卵を30代以上のメタボ世代の健康維持に役立てたい」と話している。
京都新聞 8月29日(金)8時59分)

なんだ、卵というよりサプリメントで食すのか。