来年4月も同じであってほしい

本田がミランの新戦力!?伊紙が復調に「賭けた者は手をあげろ」と伝える
■拭い去った悪魔の6カ月
ACミランのMF本田圭佑は23日、TIMカップユベントスサッスオーロ戦で計1得点1アシストと昨季の不振がうそのような活躍を見せた。イタリア地元紙「トゥット・スポルト」は、まるで本田が今季の新補強選手のように評価し、「ユーベ戦で決勝点。ミラン、本田が新しいトッププレーヤーだったら」と特集している。
本田が決勝点を決めた昨季のイタリア王ユベントスを率いていたのは、本田がミランへと移籍した直後の指揮官だった。同紙は、その当時を振り返りつつ、こう伝えている。
「最後にここに来た時は霧で寒かった。マッシミリアーノ・アッレグリ(当時ミラン監督)の頭上には嵐が吹いていた。ケイスケ・ホンダのミランデビュー戦には、60人の日本人ジャーナリストが来ていた。ミランへのゴールが決まると同時に監督は解任された。そして、今アッレグリユベントスの監督になり、倒すべき敵となった」
本田が昨季途中加入した直後、ミランの頂点に君臨していたアッレグリ監督は更迭され、クラレンス・セードルフ前監督がやってきた。同紙は、そこから本田が過ごしたふがいない日々を「悪夢の6か月」と形容し、そこから同情的な論調を展開している。
「サッカーは何も偶然ではない。本田はミラネッロにシーズン途中から移籍して来たことや、監督が変わって戦術的なプロジェクトに欠けていたことが確実に彼には不利に働いた。この日本人はロシアから来たため、フィジカルの準備の仕方も違っていた。本田はロシアが冬眠する休養をとる時期に加入したため、後半戦の本田は周囲を狼狽させるプレーだった。エネルギーを吸い取られ、セードルフ監督のプロジェクトではベンチにいることになった」
セードルフ監督は、4-2-3-1システムの右のワイドに本田を置いた。だが、そこで新10番は周りのサポートを受けられず、タイプとは異なるスピードと突破力ばかりを求められた。昨シーズン、背番号「10」は、そうしてメディアや、サポーターからの信頼を失った。
だが、かつての指揮官が相手ベンチで見守る中、本田は、その「悪魔の6カ月」を拭い去るように、TIMカップではバレンシア戦に続く、ゴールも決めて活躍した。
■本田は未来の支柱
「今はほとんど新加入選手のようだ。ミラネッロは、インテルが3冠を獲得した時、CSKAモスクワとの欧州CLクオーターファイナルでモウリーニョ監督のチームが一番恐れていた選手だったことを忘れてはいなかった。だから、ガッリアーニ社長はスポーツ的にも、経済的にもいい補強であることは疑ったことはなかった。
テーマは、本田をゼロからリセットすること。インザーギのフィジカルトレーナーたちは正確にやっている。ロシアで魅力的な選手だったときのように、フィジカルの準備を同じように準備させた。本田は新しい獲得選手のようだ。バレンシア戦では、FKを直接決めた。昨日の夜もレッジョネレミリアでこの日本人は完全に中盤をこなせるようだった。守備もできた。4-5-1でサイドにも下がってゴールもみせた」
同紙は2シーズン目を迎えた本田が、ミラネッロでの手厚いサポートを受けて状況は変わりつつあると伝えた代わりに、不変的なものがあるという。本田がアジア市場を見据えるミランにとって重要な存在であることに変わりはないということを、皮肉交じりにこう伝えている。
「唯一変わらなく続いているのは、日本人ジャーナリストたちだ。東京で一番人気のある選手を常に追っている。だからミランにとっては金の延べ棒なのだ」
適応期間に時間は掛かったが、昨季の不振をここ2試合で払拭した本田は、ミランにとって今季インザーギ政権における新戦力とも評価されている。そして、同紙は、こうつづった。「夏の宴の後、リーグ開幕へ向けて、今回のポジティブな結果は少なからず糧となるだろう。本田はミランの未来の支柱になれるという証明でもある。賭けた者は手をあげろ」。
同紙が伝えるように、マリオ・バロテッリリバプール移籍も決まって戦力ダウンの否めないミランファミリーにとって、本田の覚醒はそれだけのポジティブな驚きと、朗報なのかもしれない。
(Soccer Magazine ZONE web 8月24日(日)19時19分)

もし、来年4月もこのトーンで本田が語られていたら、ミランはCL出場権を争ってるでしょうね。
スクデットとまではいかなくても。