なくはない

「絶滅危惧」解除?増えているゼニガタアザラシ
襟裳岬(北海道えりも町)などで深刻な漁業被害をもたらしているゼニガタアザラシについて、石原環境相は18日の閣議後記者会見で、絶滅危惧種からの解除を視野に入れた再評価を2015年度末までに行う方針を明らかにした。
環境省によると、個別の種だけを再評価するのは初めてという。地元の漁業関係者は、再評価の動きを歓迎しながら「一刻も早い見直しを」と要望している。
ゼニガタアザラシは、将来の絶滅の危険性が高いレッドリストの「絶滅危惧2類」に指定され、鳥獣保護法で捕殺が原則禁止となっている。襟裳岬周辺では、12年に600頭程度まで増えたと推定され、13年5月には環境省が同法に基づく調査として、40頭を上限に試験捕殺する予定だった。しかし、直前になって石原環境相の「絶滅危惧種の捕殺は慎重にすべきだ」との意向で中止になった。
その後の調査で更に増えている可能性が高まり、石原環境相は18日「襟裳で増加している事実は間違いなくある。絶滅危惧種としての位置づけの再評価が必要だ」と明言した。環境省によると、レッドリストの生物の多くは個体数の把握が難しく、見直しは5年おきに全種一斉に行っている。個別の種だけを再評価するのは今回が初めてという。
再評価について、えりも町の岩本溥叙(ひろのぶ)町長は「やや遅きに失した感はあるが、方向性を改めてくれたことを評価したい」と述べた。秋サケだけで年間4000万円近い被害を受けている、えりも漁協の丸山政利・専務理事は「一日でも早く対処をすることは当然と思う」と語った。
(読売新聞 3月19日(水)10時36分)

そんなにサケを食べられてしまうと・・・。