静かに襲いかかる

<大雪>高速や国道通行止め 交通乱れる 山梨
15日に甲府市で観測史上最多の積雪114センチを記録するなど豪雪に見舞われた山梨県内。一夜明けた16日も大動脈の中央自動車道やJR中央線などはまひ状態。自衛隊災害派遣され、路上で立ち往生した車、孤立した人家などからの救出作業が続いている。
同日午前11時現在の積雪は甲府で76センチ、河口湖で117センチ。晴天で徐々に雪は解けているが依然、大量の雪が残っている状態。
中央自動車道など県内の高速道路は同日午前10時現在、全て通行止めとなっている。国道20号は大月市甲州市の25キロ、静岡方面とを結ぶ国道52号も県境付近の約30キロの区間で通行止めが続いている。
JR中央線は始発から特急「あずさ」などを含む全列車の運行を見合わせ、甲府駅など各駅で電車内に計約800人が足止めとなっている。北杜市身延町など山間部を中心に約3670軒が停電中。
富士河口湖町西湖では国道139号で14日午後から観光バスが立ち往生。乗客ら19人は車中で夜を明かし、15日夜までに全員が自衛隊ヘリで無事救助された。県内各地では他にも車の立ち往生が相次ぎ、地元自治体が公民館を開放し、住民の炊き出しなども行われている。
甲州市塩山上萩原の山間部の民家からは15日午後、市に「家から出られず、灯油もなくなりそうだ」と救援要請があった。住民の女性(60)によると、夫婦2人暮らしだが家の周りに1メートル以上積もって除雪できず、最も近い県道まで3キロの道のりも積雪で通行できないという。自衛隊がヘリで16日午後に救出する予定で、女性は電話取材に「約30年住んでいるが、こんな状況は初めて。家には犬と猫を置いていかなければいけない。帰れるのだろうか」と話した。
毎日新聞 2月16日(日)11時35分)

帰れないので徒歩で帰宅途中、凍死してしまった方もいるとかで・・・