あとからくるのはたいへんだ

「誰か練習付き合って…」 巨人入り片岡に“友達”がいない理由
西武から巨人へFA移籍した片岡治大(30)が、自主トレに困っているという。2月のキャンプインまでは誰とどこでやろうが原則自由。とはいえ、移籍組は意外と大変だ。いつまでも旧チームメートとつるんでいては新天地に馴染めない。そうは分かっていながら、いきなりひとりで右も左も分からないジャイアンツ球場に行くのも気が引ける。
昨オフ、トレードで巨人からオリックスへ移籍した東野は例年通り、先輩の内海からグアム自主トレに誘われたものの断った。「オリックスの選手になったんだし、いつまでも巨人の先輩に頼っていてはダメだと思った。何かを変えないといけない。ひとりでやることにした」とオリックスの施設で行ったが、これは珍しい例だ。
07年に鳴り物入りでFA入団した小笠原は、年明けに日本ハム時代の後輩・古城と実松を伴ってジャイアンツ球場に登場した。彼らには「悪いけど練習付き合ってくれない?」と電話で打診したようだ。大物からの電話では断れない。2人は二つ返事で馳せ参じ、施設の説明から関係者の紹介に骨を折った。
■移籍組の“第一歩”は意外に大変
このオフ、同じくFA入団の大竹寛(30)はすでに広島時代の先輩でもある青木と行っていて、20日に愛知大で公開予定。最初に頼るのは巨人に在籍する古巣出身選手が多いようだ。
巨人で西武出身は石井義のみ。だが、西武時代に二塁のレギュラーを奪った因縁があるだけに、片岡からは電話をしにくい先輩かもしれない。だからだろう。先日、西武第2球場に現れると、主砲の中村らと楽しそうに汗を流す姿があった。
かつての悪友は東京ガスの同期入社でもある内海。片岡は以前、テレビのインタビューで「(内海と)球場で会えばよくしゃべります。あいつ結構バカなんで。野球とは関係ない話ですよ。テレビではあんま言えないことっす」とゲラゲラ笑っていた。その内海は巨人では投手陣のリーダー。新年には恒例のグアム自主トレが待っているから頼れない。
そんな窮地をいち早く察知したのは長野だ。さる球団関係者によると、「片岡のお兄さんが日大で長野の先輩だったらしく、電話をかけるなどして気を配っているようです」と言う。その頼りの長野はインフルエンザでダウン中。しかも、こちらも1月には阿部らとグアムへ行ってしまう。
誰か付き合ってくれ……。かくして片岡は、巨人での練習仲間や案内役を募集しているという。
日刊ゲンダイ 12月21日(土)10時26分)

まあ、新しいところだから、わかります。