結局ミラノ行き

本田 既にACミランと正式契約!1月移籍へ書類も提出済み
CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(27)が来年1月のACミラン移籍に向け、同クラブと正式契約を交わしていたことが16日までに分かった。関係者によれば、既に契約書へのサインを済ませミランが1月1日からの登録に向けてレガ・カルチョ(イタリアリーグ連盟)に書類を提出済みという。15日の親善試合ベラルーシ戦では不発に終わり、試合も0―1で敗れたが、14年W杯ブラジル大会には世界屈指の名門の一員として臨む。
ACミランのチーム事情に詳しい関係者によれば、同クラブで実務のトップに立つガリアーニ副会長が最近「本田とは正式に契約し、既にレガ・カルチョに書類を提出した」と複数の関係者に漏らしたという。「ACミラン・本田」の誕生は、来年1月1日に向けてカウントダウンに入った。
紆余(うよ)曲折を経て、本田の移籍先がミランに落ち着いた。CSKAとの契約は12月で終了。今夏の本田獲得を目指したミランは契約満了の6カ月前から移籍交渉が可能となるFIFA(国際サッカー連盟)のルールにのっとり、7月1日を待って代理人を通じて本田側と接触。金銭面などで来年1月の移籍に関して合意に達した。その上でミランはCSKAとの契約が残るため移籍金が発生する今夏の獲得を目指し、クラブ間交渉を開始。移籍期限だった9月2日までに話はまとまらず、今夏の移籍は見送られた。
その後に本田自身がCSKAと契約が切れてフリーとなる1月の移籍に向けて「いろんな選択肢がある」と発言。ミラン以外のクラブへの移籍を模索する可能性も示し、英紙ではトットナムが獲得に乗り出す可能性が報じられた。しかし、強豪へのステップアップを図る本田のミランに対する強い思いはブレることはなかったようだ。ミランもそんな本田に応えたのか水面下で接触。移籍市場が再開する来年1月を待たずに早々と獲得手続きを完了させたという。
関係者によるとミランが書類をレガ・カルチョに提出したことで来年1月のミラン入りは確定。来年1月1日にCSKAが移籍証明書を発行すれば、自動的にミランの一員としてリーグに登録される。本田が心変わりしてミラン以外のクラブでのプレーを希望した場合、本田獲得を望むクラブはミランに移籍金を支払う必要性が出てくる。
これまでの現地報道で契約は4年で年俸は250万ユーロ(約3億3000万円)とみられ、背番号はかつて本田のアイドルだったサビチェビッチやルイコスタらが付けていた「10」が有力。その瞬間を待つだけとなった。


▽ACミラン 1899年にミラノで創設。セリエA優勝18回、イタリア杯優勝5回を誇る名門。欧州CL(欧州チャンピオンズ杯を含む)優勝7回は、Rマドリードの9回に次ぐ歴代2位。オーナーは元イタリア首相のベルルスコーニ氏。本拠地はジュゼッペ・メアッツァ(8万人収容)。クラブの愛称は赤と黒のチームカラーを指す「ロッソ・ネロ」。
▽サッカーの移籍ルール FIFAの「選手の地位ならびに移籍に関する規則」で原則が定められ、契約期間が満了した選手は自由に他クラブに移籍できる。契約期間中の選手が移籍する場合は移籍金が発生。契約を解消するための違約金を獲得するクラブが所属クラブに支払う。またFIFA規則では、選手は契約満了の6カ月前から他クラブと交渉し、契約を締結することが可能。
スポニチアネックス 10月17日(木)7時1分)

よかったのか、それとも・・・