リニアルート決定

JR東海リニア中央新幹線ルート発表 6駅の位置も
JR東海は18日、東京・品川−名古屋間で2027年の開業を目指すリニア中央新幹線の環境影響評価(アセスメント)準備書を公表し、その中で詳細な走行ルートと中間駅の所在地を明らかにした。中間駅は相模原市緑区のJR橋本駅付近▽甲府市大津町付近▽長野県飯田市上郷飯沼付近▽岐阜県中津川市千旦林付近の4カ所で、相模原は地下駅、残る3カ所は地上駅とする。起点となる品川駅は現在の東海道新幹線品川駅(東京都港区)の地下に設置し、ホームの深度は約40メートル。名古屋駅は同新幹線名古屋駅名古屋市中村区)の地下約30メートルに設置する。建設着工は14年度の予定。
リニア新幹線のルートはこれまで「帯状」に示され、詳細や品川と名古屋両駅以外の中間駅の具体的な位置は決まっていなかった。ルートと駅の詳細が固まったことで、旧国鉄時代の1973年に基本計画が決められたリニア新幹線は開業に向けて前進する。
ルートは南アルプスを東西に貫き、品川−名古屋間の約286キロを結ぶ。
リニアは全席指定の前売り販売のため、駅は切符売り場や待合室を設けないシンプルな形となる予定だ。車両基地相模原市中津川市に建設する。品川、名古屋両駅は既存駅の地下で直結する形とし、東海道新幹線との乗り換えを短時間で行えるようにする。
リニアは騒音などを考慮して、ルートの8割超が山岳や地下トンネルを走行。東京都や愛知県の都市部では、大半が地下40メートルより深いトンネルを通る。鉄道としては初めて「大深度地下利用法」が適用され、地上の用地買収や地権者への補償の必要がなく、スムーズに着工できる利点がある。
環境影響評価では、走行時の騒音、振動、磁界対策として、防音フードの設置などを行う計画を示し、これによりいずれも国の規制基準以下になると予測。岐阜県土岐市周辺のウラン鉱床付近については、鉱床付近を回避するルートとした。各地で懸念された地下水への影響は「全体として小さい」としつつも、長野県の一部地域などで「予測には不確実性があり、事後調査を実施する」とした。


リニア中央新幹線の駅位置
ターミナル駅
東京都  港区東海道新幹線品川駅地下
愛知県  名古屋市中村区東海道新幹線名古屋駅地下
<中間駅>
神奈川県 相模原市緑区JR橋本駅付近
山梨県  甲府市大津町付近
長野県  飯田市上郷飯沼付近
岐阜県  中津川市千旦林付近


【ことば】リニア中央新幹線
車両に搭載した超電導磁石と軌道に並べた磁気コイルの間の磁力で車体を約10センチ浮かせ、高速走行する。最高時速500キロで、2027年に開業予定の東京(品川)−名古屋間を最短40分で結ぶ。45年に名古屋から大阪まで延伸、東京−大阪間を1時間強で結ぶ計画。建設費9兆円超はJR東海が全額負担する。東海道新幹線開業前の1962年に次世代高速鉄道として開発が始まり、97年から山梨県の実験線で走行試験を続けている。
毎日新聞 9月18日(水)11時37分)

超長距離の地下鉄ローカル線みたいな感じ?
品川と名古屋以外は、「は?」って感じなんでしょうかね。