日本シリーズは楽天VS広島?!

野村鯉G3連倒で6連勝!16年ぶりAクラス&初のCS進出へ前進
「広島5‐4巨人」(16日、マツダ
カープは巨人3連戦3連勝を飾り、今季初の6連勝とした。同点の八回、キラ・カアイフエ内野手(29)の右前打に敵失が絡み、勝ち越し点を奪うと、続くブラッド・エルドレッド内野手(33)が適時打。この回計4点を奪った。4位・中日はDeNAに敗れて自力CSの可能性が消滅。今季最大4・5ゲーム差に広げた3位・広島が、16年ぶりのAクラスへ大きく前進した。
鯉の勢いが首位・巨人すら、のみ込んだ。1‐1の八回だ。先頭・丸が左前打で出ると、1死二塁で3番・キラ。山口の5球目、133キロを捉えると右前へ鮮やかに運んだ。これを送球を焦った右翼手・長野が何と後逸。丸が本塁を駆け抜け、勝ち越し点をもぎ取った。
なお1死三塁で今度は4番・エルドレッド。148キロを逃さず、左前へ適時打。巨人勝利の方程式、防御率1点台の左腕・山口をKOした。代わった高木京をさらに攻め立て、小窪の左前適時打など、この回一挙4得点。接戦を勝ち切った。
「丸は足が速いし、かえると思った。勝ちが付いてよかったよ。うちのチームはブルペンだよ。ミコライオ、タケル(今村)、ヨコヤマ、ナガカワ…。タフなチーム(巨人)相手に強い」。キラは、自身の打撃よりリリーフ陣を褒める心遣いだ。
エルドレッドも「キラが目の前で打ったし、どうにかかえしたかった。後ろの回でいい投手から得点できたのは次につながる」と、力を込めた。
昨季4月3〜5日以来の対巨人、同一カード3連戦3連勝。今季最多の6連勝で借金は5月28日以来の4まで減らした。昨季は大失速しCS進出を逃した9月に、今季は見事なスパートだ。
「今年は打線が点を取ってくれる」。「昨年との違いは打線だ」。投手陣でも前田健と大竹、バリントンが口をそろえる。この6連勝中、チーム46得点は1試合平均7点以上。その間、キラは打率・353、7打点、3本塁打エルドレッドは打率・360、7打点、3本塁打。KE砲効果がまさに、投打に相乗効果を呼んでいる。
4位・中日が敗れ、今季最大4・5ゲーム差。中日の自力CS進出が消滅し、悲願のCS出場がはっきり見えてきた。
野村政権4年目で最多62勝目。それでも指揮官は手綱を緩めなかった。5‐1の九回、木村がミコライオの二塁送球を捕り損ねる失策。3点を返される事態を招いた。
「これが十何年(15年)もBクラスにいるチーム。勢いに任せてああいうプレーをすると落とし穴にはまる。野球の神様がいい教訓にしなさいと言い聞かせてくれた」。負の赤ヘル史を知り尽くす闘将は勝ってかぶとの緒を締め直した。
(デイリースポーツ 9月17日(火)9時0分)

勢いづいてるときのカープはめちゃめちゃタフなので、クライマックスシリーズがとんでもないことになりそうな予感。