偉業

楽天>「神の子」田中、「神様」の記録を更新
楽天3−1西武●(16日・西武)
「神の子」が、「神様」の記録を16日に塗り替えた。「神様、仏様、稲尾様」と西鉄ファンからあがめられた稲尾和久さん(西鉄、故人)が持つプロ野球の投手連勝記録を更新したのは、野村克也・元楽天監督(78)が「神の子」と称したマー君こと楽天田中将大投手(24)だった。
野村さんが「マー君、神の子、不思議の子」と発言したのは、田中投手がルーキーだった2007年。投げるたびに打線の援護があり、勝利につながる試合が続いたころのことだ。ただし今季の田中投手は、打線の援護など、ほとんど必要ないほど安定している。
若手投手に対しては辛口発言の多い楽天星野仙一監督(66)も、エースへの信頼は厚い。記録を作った後「称賛の言葉なんて、ない。もう言い尽くしたからな」と話したほどだ。しかし、最高の賛辞がまだ残っていた。「稲尾さんは鉄腕。将大は、そうだな、プラチナか」
田中投手本人は“神様超え”の興奮を全く感じさせなかった。記録達成は「みんなの力」で、調子は「まあまあ」といつもと同じトーン。記録については「シーズンが終わってから振り返りたい」とあくまでクールだった。
北海道・駒大苫小牧高時代に指導した香田誉士史さん(42)=西部ガスコーチ=は「これほどまでの投手になるとは」と驚きながらも「以前は鼻息荒く力任せに投げていたが、最近は『最少失点に抑えればいい』と省エネ投法ができている」と変化を説明。「もともと捕手を兼任していたので観察眼があり、打者を見ながら配球を考えて投げることができた。プロの世界で力のある投手を観察し、少しずつ今の投球術を確立させてきたのでしょう」と話す。
田中投手が小学生時代に所属していた兵庫県伊丹市の少年野球チーム「昆陽里タイガース」で総監督を務める山崎三孝さん(68)も記録達成を喜んだ。
昨年12月にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表候補が発表された際には、田中投手と一緒にいた。「世界の田中で帰って来いよ」と激励したが、チームは準決勝で敗退。「ふがいない田中だったな」とメールを送ったところ、「切り替えてシーズンをやります。見てて下さい」と返答があったという。「口から先に偉そうなことをいう子じゃないので、期待していた」と語った。
毎日新聞 8月16日(金)23時26分)

今オフ、アメリカに行くのかどうかですけど、何事もなかったかのようにやっちゃいそうな雰囲気がありそうで。
それにしてもすごい。
おめでとうございます。