不振の影響

パナソニックナショナル劇場に幕 1社提供を見直し
パナソニックは、かつて「ナショナル劇場」として親しまれたTBS系の番組枠の1社提供を見直す。秋の番組改編に合わせて、10月から複数社提供にする意向をTBSに伝えた。同番組枠の1社提供は1956年以来半世紀以上続き、「明るいナショナル」の主題歌と時代劇「水戸黄門」で視聴者に親しまれた。だが、同社が経営立て直しのため企業向けの事業に注力することになり、宣伝費負担の大きい1社提供をやめることにした。
番組枠は月曜日の午後8時からの54分間で、半年ごとに契約を更新している。関係者によると1社提供の番組枠では日本で最長だったとみられる。
番組枠は1956年4月、ブランド名を冠にした「ナショナルゴールデン・アワー」として始まった。ナショナル劇場に改称後、松下電器産業(現パナソニック)創業者の松下幸之助氏の「世のため人のため、老若男女問わない番組を」との意をくんで69年から42年間は水戸黄門を中心に放送された。番組枠は、パナソニックの社名変更に伴い2008年10月からは「パナソニックドラマシアター」に変更。今年4月からは「月曜ミステリーシアター」とパナソニックの冠が外れたが、パナソニックグループとしての1社提供は続いていた。
パナソニックは1社提供をやめる理由について「視聴者のライフスタイルや好みが変化する中、事業構造や主力商品が変わっている事情を総合的に勘案した」と説明。ただし「番組の提供を通じ、企業姿勢や商品を理解してもらう方針は変わらない」として、複数社の提供枠になってもそのうちの1社としてスポンサーには残る考えだ。
パナソニックは薄型テレビなどの不振で、13年3月期まで2年連続で7000億円超の連結最終(当期)赤字を計上。業績改善のため、主力事業を個人重視のデジタル家電事業から、企業向けの自動車や住宅関連事業に転換する方針を決めている。
毎日新聞 7月27日(土)15時10分)

テレビ自体地盤沈下しているので、業績がよかったとしても1社提供の撤退は十分にありえただろうとは思う。
同時に、パナソニックという企業の地盤沈下ぶりも散々なものだな、と思う。
結局、企業名から「松下」をはずしたことが、今の体たらくにつながっていないかい?
幸之助翁が生きてたら、泣くぜ。