その考え方はアリだね

阪神・藤浪は日本ハム・大谷をどう見ているのか?
阪神藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭=の目に、日本ハム大谷翔平投手(19)=花巻東=はどう映っているのだろうか。
球宴の第3戦が行われた22日、藤浪は大谷とテレビ中継にゲスト出演し“生解説”に挑戦した。
藤浪が「オドオドもしないし、全部150キロ以上はすごい」と第1戦(札幌)での大谷の投球をたたえれば、大谷も第2戦(神宮)での藤浪と日本ハム・中田との対決に言及。「ツーボールからしっかり三振をとったのですごかった。対戦したかった」と応じた。
だがルーキー競演を終えた感想を問われると微妙な空気が流れた。大谷は「こういう機会がないので楽しかったです」と笑顔をみせたが、藤浪は「自分も楽しかったです」と、苦笑いを浮かべ、どこか他人行儀だった。
2人は高校時代から比較されてきた。プロ入り後もライバル対決が注目されてきたが、藤浪は「意識していないわけではないが、周りがいうようにライバル視しているわけじゃない」と比べられることにいい表情を浮かべない。
理由は実績の違いにありそうだ。藤浪は甲子園で春夏連覇を成し遂げたが、大谷は甲子園では1回戦止まり。阪神入団前にも大谷より勝っていることについて「勝ちにこだわって勝てたこと。大谷君より甲子園でたくさん勝てている」と実績を強調していた。プロに進んだ後も、大谷が二刀流の影響もあり5試合で2勝0敗、防御率4・21の一方で、藤浪は13試合で6勝3敗、防御率2・86。2位・阪神の先発ローテの一角を担うなど、結果を残している。
「藤浪の目標は大谷ではなく勝利。『勝たせてもらっている』と謙遜しているが、結果を残しているという自負もある。球が速いだけじゃ勝てないとも分かっているだろうし」とはチーム関係者。投手としては格が違うということか。
ただ打者・大谷には「甲子園で対戦した打者の中で一番すごかった」と認めている。プロでも3打数2安打と大谷に軍配が上がっているが「相手は打者9人。対大谷だけじゃない」とライバル意識とまではいかない。藤浪の視線の先に、大谷はいないようだ。
夕刊フジ 7月24日(水)16時56分)

プロらしい考え方ですな。
そして、成功する考え方だ。