アナザーワールド

水深1万メートル超、微生物活発=マリアナ海溝無人装置で観測―海洋機構など
海洋研究開発機構などの国際研究チームが、世界で最も深い太平洋・マリアナ海溝チャレンジャー海淵(水深1万900メートル)に観測装置を投入し、水中や海底土の酸素濃度などの測定に世界で初めて成功した。高水圧で光や栄養に乏しい超深海では生物の活動は限られると考えられてきたが、水深6000メートル地点より有機物濃度が高く、微生物が活発に活動していた。論文は18日付の英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス電子版に掲載された。 
水深1万メートルを超える超深海のような極限環境の探査は、生命の起源を解明するカギになると言われるが、1平方センチ当たり1トンを超える水圧などに阻まれ、調査はあまり行われていない。
海洋機構の北里洋海洋・極限環境生物圏領域長らの研究チームは、超深海の圧力に耐える撮影機器や、有機物や酸素濃度を計測するセンサーなどを積んだ観測装置を開発。海上から投下し、水深1万900メートルと6000メートルの海底を詳細に調査した。
その結果、6000メートルの海底では魚類やソコエビなど大型生物が生息していた。1万900メートルではナマコやゴカイなど目に見える生物はわずかだったが、海底土の酸素消費量や有機物の濃度を比較すると、1万900メートルの方が6、7倍多く、微生物が活発に活動していることが分かった。
時事通信 3月18日(月)3時3分)

確実に、真相に近づいてる感じがしますね。