過去を捨てろ

【WBC】マエケンがおかしい!初球直球125キロ、躍動感なし
◆強化試合 日本0─7広島(17日・サンマリンスタジアム宮崎) 侍ジャパンのWエースが不安の船出となった。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表は17日、初実戦となる広島との強化試合を行い、0―7で完敗。広島側で先発した前田健太投手(24)は2回無失点だったが、右肩の状態が万全でなく、直球は130キロ前後といまひとつ。田中将大投手(24)も2回2失点と課題を残した。18日は西武と強化試合を行い、最終メンバー28人を決める。
衝撃が走った。球場内のスピード表示が、深刻な現状を物語っていた。初回。前田健が長野に投げた初球は125キロ。変化球ではない。直球だ。3球連続ボールから何とか中飛に打ち取ったが、3番・坂本には変化球がすっぽ抜けて死球。「まだまだ納得いかない球が多かった」。春季キャンプ中から抱える右肩の張りの影響は明らかだった。
中2日のマウンドで2回2安打無失点。結果こそ残したが、投球フォームには躍動感がなかった。重心が高く、別人のような立ち投げ。肘がしならず、打撃マシンのようなアーム式投法から投げた直球はほとんどが130キロ前後。10日の紅白戦で144キロ、14日にも137キロをマークした球速は落ちつつある。「(力を)抑え気味でいった。(右肩を)心配されている方もいると思うけど結果は出せたので」と前を向いたが、先発が決定的な3月3日の中国戦(ヤフオクD)に向け、大きな不安を残した。


山本監督「マエケンはもっと悪いと思ったけど、その割に本人はつかんだというか(状態が)上がってくる感じはある」

与田投手コーチ「(前田健について)この大会で(選手生命を)終わらせるわけにいかない。毎日、本人に話を聞いて信じているけど、(今後の調整の過程で)不安要素が残るなら回避させないといけない」


マエケンと対照的に、田中は最速145キロを記録。体調は問題ないが、初回2死から直球系の球を狙い打たれて、3連打で2失点するなど本来の球威はなかった。統一球と曲がりの異なる変化球の制球にも苦戦。2回は無失点に抑えたが「変化球の曲がりが思い描いていたのとズレがあった。直球の強さもない。遠投とかを入れていって強い球を投げられるようにしたい」と課題を挙げた。


東尾投手総合コーチ「いい時に比べてこの時期は課題がある。この寒さでは結果が良くてもそういう(納得できない)言葉が出るだろう」


阿部「スライダーの軌道がもっと大きいイメージだったけど(WBC球は)小さく曲がった。意識して変えているのか聞いたら『そうなっちゃいます』と言っていた」


田中は3月2日の開幕戦、ブラジル戦の先発に内定している。WBC3連覇へ、田中と前田健にかかる期待は大きい。マエケンが「時間も少ないのでしっかり調整して大会を万全で迎えたい」と意気込めば、田中も「対打者になるとまだ違和感がある。実戦でギャップをなくさないといけない」と決意を示した。修正する時間は、まだ残っている。
(スポーツ報知 2月18日(月)7時2分)

今年の面子は「挑戦者」なんだから、過去2回の優勝はなかったものとして考えないといけないんじゃないのかなぁ。
少なからずプレッシャーもあるだろうし。