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松井秀、引退会見から一夜…NYにも衝撃
日本中に衝撃が走った松井秀喜外野手(38)の現役引退。米大リーグ、ヤンキースの本拠地ニューヨークのメディアも例外ではなく、27日(同28日)にマンハッタンで行われた会見の内容などを大きく報じた。松井は2003年にヤ軍入りして、09年にはワールドシリーズMVPを獲得。すでに移籍から3年がたったが、現在もニューヨークで人気が高いことがあらためて証明された。
マンハッタンの高級ホテルでの引退会見から一夜明け、ニューヨークのメディアは松井の大リーグ10年間の功績をたたえた。2010年からエンゼルス、アスレチックス、そして今季のレイズと渡り歩いたが、やはり米国では「ヤンキースの松井」のイメージが強いことを印象付けた。
ニューヨーク・タイムズ紙はスポーツ面のトップ扱い。裏面にも「日本とヤンキースのスターが引退する」という見出しの記事が掲載された。
同紙は、星稜高時代に三塁手だった松井が外野手に転向する際、当時の長嶋監督がジョー・ディマジオ(56試合連続安打の大リーグ記録を保持するヤ軍の名外野手)を目標にさせたというエピソードをあらためて紹介。巨人の監督候補であることに触れ、今後はプライバシーを守るために米国に住み続ける可能性があると予測している。
ニューヨーク・デーリー・ニューズ紙は「元ヤ軍のスラッガーで、09年ワールドシリーズMVPの松井が引退」という見出し。前日の会見が日本で生中継されたこと、冒頭の松井の引退表明が13分に及んだことなどを伝え、「メジャーでプレーした日本選手の中でも最高の選手の一人」と高く評価。近年のヤ軍は高齢化が問題になっていることから、「38歳は若い」とも書かれている。
大リーグ公式サイトはヤ軍のページに「ゴジラが別れを告げた」との見出しで記事を掲載。松井の性格を表す逸話として06年に左手首を骨折した際、当時のトーリ監督やチームメートに謝罪したことが挙げられている。
同サイトには、コラムも2本アップされた。1本は松井の選手としての振る舞いや、メディアへの対応など真摯(しんし)な姿勢を称賛。もう1本は大リーグで4球団に所属したが、7年間の実績から今後も「ヤ軍の松井」として認識されるという内容だった。
ヤ軍を離れた後も、松井はヤンキースタジアムを訪れるたびにスタンディングオべーションで迎えられた。日本だけでなく、ニューヨークでも引退を惜しむ声は多い。
サンケイスポーツ - 12月30日(日)7時51分)

今でもニューヨークで愛されていることを、うれしく思ったり・・・。