その割に安くない

ガソリンスタンド倒産ラッシュ 平成24年度は過去10年で最悪に?
ガソリンスタンドの減少が止まらない。熾烈(しれつ)な値下げ競争が続いている上、欧州債務危機震源とする世界経済の減速で原油価格が下落傾向。来年1月までに老朽化タンクの改修が義務付けられていることもあり、平成24年度はリーマン・ショック時の20年度を上回り、比較できる過去10年で倒産件数が最多となる可能性もある。
「あんなに下げられてしまえばお手上げだ」
都内にある石油元売り大手系列のあるガソリンスタンド店主がそう嘆くように、独立系を中心に、平均より10円以上も安い価格を提示するスタンドも出現。原油価格の下落で今週までガソリン価格は11週連続で下落しているが、「価格が下がるほど、値下げ合戦が激しくなる」(元売り大手幹部)状況だ。
また、消防法規則の改正で設置から40年以上たった老朽タンクの改修が義務づけられ、スタンドにとっては1カ所当たり数百万円のコストが必要。期限は来年1月までで、今年は廃業に追い込まれる事業者が多数出ると見込まれている。
民間調査会社「帝国データバンク」の調べでは、23年度のガソリンスタンド経営者の倒産件数は56件となり、前年度比14・3%増と大幅に増加。全業種の統計では0・5%減でむしろ倒産が沈静化する傾向にあり、「ガソリンスタンドだけ異常な状態」(担当者)。今年度は「過去10年で最大だった20年度と同水準か上回る可能性がある」(同)とみている。
最盛期には全国で約6万軒(6年度末)あったスタンドの数も、約3万9千軒(22年度末)まで減少。ここ数年は毎年2千軒ずつ減り、ペースが加速している。若者の車離れや低燃費車の普及でガソリン需要も低迷を続けており、当面反転の兆しは見えそうにない。
産経新聞 - 6月22日(金)14時28分)

まだ高いって(苦笑)