断末魔の叫び

世界遺産に弾痕、古代ローマ遺跡を空爆の盾に=カダフィ派、軍事基地設営―リビア
リビアの首都トリポリの西約70キロに位置する古代ローマ時代のサブラタ遺跡の円形劇場が、カダフィ大佐派の軍事基地として利用され、銃弾で損傷していたことが28日分かった。円形劇場は北アフリカ最大規模で、同遺跡群は1982年にユネスコ世界遺産に登録されている。
カダフィ派は、リビア内戦で軍関連施設に猛爆を加えた北大西洋条約機構NATO)軍が遺跡を標的にできないと踏み、アフリカ系雇い兵を含む部隊約1000人を数カ月にわたり駐留させた。サブラタ観光警察幹部のアブドル・カマル氏によると、カダフィ派は遺跡からロケット弾を発砲したり、自動小銃を乱射したりしたが、反カダフィ勢力は遺跡の損壊を恐れて応戦しなかったという。このため、弾痕はカダフィ派の銃弾によるものという見方がある。
世界遺産空爆の盾にしたことは、カダフィ派のなりふり構わぬ戦術を裏付けるものとして、地元では非難の声が上がっている。
時事通信社 - 8月29日(月)14時38分)

無駄な抵抗を・・・。