アスリートの性か

<大リーグ>3A選手、ヒト成長ホルモン使用で解雇
米大リーグ機構(MLB)は18日、禁止薬物に当たるヒト成長ホルモン(HGH)に陽性反応を示したロッキーズ傘下の3Aに所属するマイク・ジェイコブス内野手(30)に50試合の出場停止処分を科すことを明らかにした。HGHの検出は、北米4大スポーツでは初の事例となり、処分を受けて球団は同日、同選手を解雇した。
筋肉増強作用があり、負傷からの回復を早める作用があるHGHは使用の痕跡が残りにくい。検出にはドーピング(禁止薬物使用)検査で広く普及している尿採取ではなく、血液採取が必要。MLBは昨年から北米プロスポーツでは初めて、マイナー選手だけを対象にした血液検査を導入していた。
代理人を通じて談話を発表したジェイコブス選手は数週間前に膝と背中の故障を治療するために、HGHを使用したことを認め「人生で最も愚かな決断の一つだった。MLBや球団におわびしたい。責任はすべて負う。処分を終えたら、またプレーする機会を得たい」と述べた。今季はマイナーだったジェイコブス選手は05年にメッツでメジャーデビュー。マーリンズなどに在籍して一塁手としてプレー、メジャー6年間で通算556試合、打率2割5分3厘、100本塁打、310打点を記録している。
五輪では04年アテネ大会からHGH検出のため、血液検査が導入されている。また、昨年2月、世界で初めて検査によってHGHが検出され、ラグビーの元イングランド代表のプロ選手が2年間の出場停止処分を科された。


◇ヒト成長ホルモン(HGH)
成長作用と、筋肉の材料となるたんぱく質を合成する作用を持つホルモン。元々、人体の脳下垂体で生成され、身長が伸びない子供の治療用などに使われるが、若返り目的で利用することもある。筋肉増強作用があり、世界反ドーピング機関(WADA)の禁止薬物に指定されている。長期的乱用は心筋症や高血圧、末端肥大症などの副作用をもたらす。
毎日新聞 - 8月19日(金)10時11分)

なくならないよねぇ、このテの話。