昼寝してるヒマなんてあるの?

節電対策の「シエスタ(昼寝)」は、どこで寝ればいいのか?
公園でよく見る午後の風景。一見、仕事をサボっているようだが、実は節電と仕事効率を考えた知的な行為なのだ
今夏の節電対策として、岐阜県庁で9月まで導入されている「シエスタ休暇」制度。シエスタとはスペイン語で「午後の睡眠」、つまり昼寝を意味する。岐阜県・清流の国ぎふづくり推進課の職員が、その効果を説明する。
「県庁の電力消費量のピークは午後1時から2時で、ここの消費電力を抑えるには庁舎から人を減らす=職員に休んでもらうという方法がイイとの考えから生まれたものです」
急ぎの業務が無い人間は、個人の判断により時間単位で年次有給休暇を消費するというもので、「12時からの昼休み休憩を併せれば3時間もお休みできます」(前出・推進課職員)ということになる。
もちろん電力消費量を抑えることが最大の目的だが、仕事の効率的にも有効な制度だという。睡眠研究が専門の久留米大学医学部神経精神医学講座教授の内村直尚氏が、「シエスタ」の効能を、こう語る。
「人間の眠気は、12時間周期で午前2時と午後2時にそれぞれピークがくるようになっています。特に午後2時は昼ゴハンを食べた後で、さらに眠気に襲われる要素が加わる。午後2時から4時は人間の脳が働きづらくなり、作業効率も最悪になるわけです。眠気に襲われる前にお昼寝をするのは、効率的に仕事をするうえでも非常にメリットがあるのです」
ぜひ、サラリーマンの人も「自主的シエスタ」を導入して、節電と仕事の効率アップに務めてみてはどうだろうか。
自主的シエスタの快適スポットを取材班が調査したところ、やはりカラオケボックスやDVDボックス、ネットカフェ、漫画喫茶などの有料スポットは満足度が高い。穴場としては、目覚めに泳げる公営プールや、スポーツ選手でおなじみの酸素カプセルなどがある。
そして無料スポットで最高の満足度を得ることができるのは、ホテルのロビー。一流ホテルならロビーのソファが高級感あふれており熟睡できる。ただ、もちろんホテル側にとってはいい迷惑なので、自己責任で利用しよう。
最後に、前出の内村教授が、意外なアドバイスを。
「寝すぎには注意してください。社会人の場合、15〜20分がベスト。30分以上の昼寝は逆効果です」
つまり、どこかに行かなくても自分のデスクで十分というわけだ。
(週プレNEWS - 7月20日(水)12時57分)

頭痛で、1時間だけ寝かせて・・とか思うことは結構ありますけど・・・。