横M空中分解

松田に無情の戦力外通告「裏切られた」…横浜M
◆J1第33節 G大阪0―2横浜M(27日・万博記念競技場) 横浜Mの元日本代表DF松田直樹(33)が戦力外通告を受けたことが27日、分かった。この日のG大阪戦後、下條佳明チーム統括本部長から告げられた。「貢献してきた選手だから突然切ることはしない」としていた同部長から「社長と監督の決断。クラブを新しくする」と言い渡され、本人は「何を言われたかよく覚えていない。とにかく裏切られた思い」と怒りと悲しみに体を震わせた。
横浜M一筋16年。95年のリーグ初優勝を知る最後の選手で、チームに骨をうずめる覚悟だった。今季は右ひざ手術で出遅れたが、8月7日の仙台戦で先発復帰。10位だったクラブをけん引し、10月17日の神戸戦まで先発したリーグ戦は6勝2分け。守備力と技術は今もトップ級で、松田をボランチに起用し勝利した10月31日の広島戦後には木村和司監督(52)も「契約はもう大丈夫」と話していた。この日は左太もも裏肉離れの疑いで走るのもやっとだったが、中沢と栗原の両DFが不在の状況に「俺が休むわけにはいかない」と強行出場した。その頑張りに対する答えが非情通告だった。
現在、クラブは強化部に対する不信感と現場の求心力低下で移籍を考える選手が続出。松田の解雇で、精神的な支えを失うのは確実だ。「サポーターにもう一度、感動を与えたい。マリノスを強くしたい」と繰り返していた“ミスターマリノス”は現役続行を視野に入れ、移籍先を探す。
◆松田 直樹(まつだ・なおき)1977年3月14日、群馬県生まれ。33歳。DF。前橋育英高から95年に横浜M入団。96年アトランタ五輪、2000年シドニー五輪に出場。02年日韓W杯でも日本の守備を支え、ベスト16入り。クラブでは3度のリーグ優勝を経験。国際Aマッチは40試合1得点。183センチ、78キロ。
(スポーツ報知 - 11月28日(日)8時0分)

もう、横浜FCのことを笑ってられなくなる日は近いぞ。