いずれ成田はなくなる

羽田空港 乗り継ぎ客を取り込め 「国際空港」復活
国際線ターミナルと新滑走路の供用が始まった羽田空港東京国際空港)=東京都大田区=で21日、初の到着・出発便の出迎えやテープカットなどのオープニングセレモニーが開かれ、早朝から「国際空港」の復活を祝う華やいだ雰囲気に包まれた。航空各社だけでなく、空港へのアクセスを担う鉄道会社や地方からの乗り継ぎ客の取り込みを狙う旅行代理店、ターミナル内の飲食店など、新たなビジネスチャンスを狙う動きも本格化した。
◇再生にぎやかに
ターミナルのボーディングブリッジ(搭乗橋)に最初に横付けされたのは、香港発の全日空ボーイング767。4時間余りの夜のフライトを終え定刻よりやや早い午前5時40分ごろ到着。真新しい到着ロビーに降り立った乗客に客室乗務員らが記念品を手渡した。ターミナル内では、京急の新駅出発式に振り袖姿の女性らがかけつけ、和太鼓の演奏もあった。
◇旅客確保策あれこれ
大手旅行代理店幹部は「成田経由では難しかった海外の日帰り可能エリアが広がり、確実にビジネスチャンスになる」と、そろばんをはじく。
第1便で香港から到着、大分行きの国内線に乗り継ぐという関西在住の男性は「関空は北米行きが少ないし、成田は首都圏以外の人は使いにくく、韓国の仁川を使う機会が多かった。より便利なタイムテーブルにしてほしい」と話した。
首都圏の旅客についても、航空会社の営業担当者は「仕事が終わった後に出発し、仕事が始まる前に帰国できるのが最大の売り」と話す。騒音問題から夜間の飛行ができない成田と異なり、羽田は24時間運用が可能で、早朝・深夜便が増便されるためだ。空港内の乗り継ぎの利便性確保のため、羽田の二つの国内線ターミナルと新国際線ターミナルの間約1キロには、所要時間10分の無料連絡バスも運行される。
映画館やカジノで集客する近隣の海外ハブ空港と競争する上で、施設自体の魅力アップもポイント。新ターミナルは江戸の町並みを再現した飲食店街やアニメキャラクターショップ、プラネタリウムまで配し、新旧の「メード・イン・ジャパン」で乗客を迎える。
◇JAL対ANA
羽田の再スタートは、需要減に悩む航空各社にとってもまたとないPRの機会。格安航空会社との競争にさらされる中、利幅の大きいビジネス客らを囲い込むべく豪華ラウンジの配置などサービス競争でしのぎを削る。
経営再建中の日本航空は、滑走路下の業務用トンネルを利用し、国内線と国際線の同社便乗り継ぎ客専用のバスを新設。全日空も、乗り継ぎ客を誘導する国内線第2ターミナルの拡張部分を13日に先行オープンさせた。
新ターミナルに初めて横付けされたのは全日空便で、78年の国際線成田移転時は国際定期便がなかっただけに、社員の感慨もひとしお。一方、日航もモノレールの始発電車に合わせて法被姿の大西賢社長や社員が利用客を出迎え、ターミナル初の出発便となるソウル便を見送るなど、両社とも早朝からアピールに全力を挙げた。
毎日新聞 - 10月21日(木)12時56分)

面白いのはJAL。
国際線がかなり飛んでるので、便名見たんですけど。
かつての世界一周路線の名残でもある「JL001/002」(東京−サンフランシスコ線)は、羽田なんですね。
会社として、「いずれ成田を出るぞ」って、暗に宣言しているようなものじゃないですか。
京成電鉄の経営にもかかわってくるので、そう話は単純でもないでしょうけど・・・