積年の悪夢を晴らせるか
鉄壁継投、ソフトバンク王手 パCS
プロ野球パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージ(6試合制)第3戦は16日、ヤフードームで行われ、ソフトバンクが1−0でロッテに勝ち、リーグ優勝チームに与えられるアドバンテージの1勝を含む対戦成績を3勝1敗とした。
タイムリーは一本も出ず、走塁ミスでチャンスもつぶした。しかし、拙攻続きでも、点をやらなければ勝てる。鉄壁の継投が、ソフトバンクの真骨頂だ。ピンチの火を攝津が消すと、最後の締めは馬原。1−0でロッテを下し、7年ぶりの日本シリーズ進出へ王手だ。
「トーナメントに近い感じで、負けたら終わりという気持ちはありますし、プレッシャーは感じます。でも、チームの持ち味が出たと思います」
そう振り返った攝津の登場は七回2死二、三塁。新人王に輝いた昨季は70試合、今季も71試合に登板し、2年連続で最優秀中継ぎのタイトルを獲得した鉄腕は、そのピンチで今季首位打者の西岡を144キロの内角直球で詰まらせ、二ゴロに仕留めた。
続く八回も三者凡退と、打者4人を9球で打ち取ると九回は馬原。プロ7年で161セーブの守護神も、2三振で三者凡退。本格登板は先月20日以来。その間、自らの『名場面DVD』でイメージトレ。リリーバーが最もしびれるといわれる1−0での登板にも「イメージしていた通りでした」とさらり。
今季のレギュラーシーズンも、1点差ゲームは16勝9敗。この日登板のなかったファルケンボーグと甲藤を合わせ「SBM48」と呼ばれる最強の救援陣で、接戦を制するするのはお手のモノ。秋山監督も「シーズンと同じような仕事をしてくれたね」と絶賛。
過去5度のCSはすべて敗退。悲願の初突破へ「最後も決めたいですね」と馬原。歓喜のシーンは、もう“イメージ済み”だ。
(産経新聞 - 10月16日(土)22時46分)
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