ドラゴンズ優位は動かない
セCS 阪神がけっぷち 能見「連勝神話」崩れ
◆セ・リーグCSファーストステージ第1戦
○巨人3−1阪神●(16日・甲子園)
阪神・能見の巨人連勝神話はあっけなく崩れた。制球も球威も乏しく、5回3失点の背信投球。日本一の目標を掲げていた阪神は早くもがけっぷちに立たされた。
一回にいきなり坂本に四球。高めに浮く直球を抑えられない。二回には1死一塁で迎えた長野を2球で追い込みながら、ブレーキの鈍い変化球を見切られて歩かせた。
いずれも無失点でしのいだが、味方が先制してくれた直後の三回、坂本に同点ソロを浴びた。フルカウントからど真ん中の直球だった。続く亀井からの連打で逆転を許す。決め球に勢いがなく、昨季から7連勝中の巨人打線を相手にしている自信はみじんもうかがえなかった。
相手に攻略されたというより、持ち味の右打者内角の直球や低めの変化球を決められず、自らピンチを招いた。逆球も多かった、という問いに「それを言ったらきりがない」と、自らのふがいなさにいらだちを隠さなかった。
阪神は85年に日本一に輝いてから、2度の日本シリーズ(03、05年)と2度のCS(07、08年)を一度も勝ち抜いていない。「短期決戦に弱い」という呪縛は相当強力だ。
(毎日新聞 - 10月16日(土)22時7分)
どっちが勝っても、きっとセントラルリーグの出場チームは変わらないだろうが・・・