引き分け狙いではドローにならない

岡田J「0−0は考えない」勝って決勝T決める!!
ルステンブルク南アフリカ)24日=久保武司】サッカー岡田ジャパンは24日(日本時間25日午前3時30分試合開始)、1次リーグ突破をかけて難敵デンマークと対戦する。勝てばもちろん、引き分けでもOKの一戦に向け、岡田武史監督(53)は「0−0は考えない」と総攻撃宣言。3戦連続で本田圭佑(24)=CSKAモスクワ=をワントップに据えるブレない信念の布陣で勝ち点3を取りにいく。
南ア北部にある標高1500メートルの街、ルステンブルク。試合開始時間と同じ午後8時半には気温は10度を下回り、冷え込みが強まる。岡田監督の言葉だけは熱を帯びた。
「われわれにとっても、日本サッカーにとっても大きな試合。0−0は考えない。われわれも点を取らないといけないということ」
勝つか引き分けなら、自国開催以外では初の16強進出となる、まさに運命の一戦。しかし、デンマークは強敵だ。今回で4度目のW杯出場となるが、過去3度ともベスト16を逃したことがなく、1998年フランス大会では8強入りしている。先発メンバーの平均身長ではデンマークの185・8センチに対し、日本は178・1センチで、その差は7・7センチ。空中戦での苦戦は必至だ。
それでも、岡田監督は「(日本は)1+1が3になるといいますか、100メートルではダメでも400メートルリレーでは勝てるチーム」とあくまで強気だ。数字の上では0−0でも勝ち進めるが、現行制度の1998年フランス大会以降、1次リーグをたった1ゴールで突破した国は皆無。W杯は、そんなに甘いものではない。だからこそ指揮官は、「点を取る」と何度も口にした。
ゴールを決めるための11人。試合前日の非公開練習で試したのは、カメルーン戦で唯一の得点をあげた本田を一番前に据えるワントップ。岡田監督はカメルーン戦、オランダ戦とまったく同じシステムで臨むことを決めた。W杯開幕直前で採用した布陣をとことん貫く。まさにブレない信念のシステム。本田と心中だ。
「彼には得点を期待しています」と期待を込める岡田監督に対し、本田は「ここまできたら自分たちの力を出すだけ。落ち着いています」と頼もしく応えた。主将のMF長谷部も「ボクらの人生をかけた戦いとなる」と言葉に力を込めた。
「引き分け」でなく「勝ち」を選択した岡田監督。「自分のすべてを捧げたい。あとは神様がゴールを生む力を与えてくれる」。デンマークのゴールネットを揺らせば、日本に歓喜と快挙をもたらす。
夕刊フジ - 6月24日16時57分)

勝たなくてもいいです。
負けなければ(笑)