EVは作れるんだ

京大ベンチャー企業が電気自動車生産へ
京都大の最先端科学技術を事業化するベンチャー企業ナノオプトニクス・エナジー京都市左京区)が、鳥取県米子市で電気自動車(EV)の生産に乗り出す。29日午後、平井伸治知事らと工場進出にかかわる協定に調印する。大手自動車メーカー以外が、EVの量産に乗り出すのは初めて。ベンチャー企業によるEV生産は新規ビジネスの可能性だけでなく、地域振興の波及効果も期待されている。(阿部佐知子)


■参入容易、差別化カギ
ナノ社が工場を構えるのは、日本たばこ産業(JT)が撤退する米子工場の跡地約7万4千平方メートル。7月をめどに買い取り、来年3月の稼働を目指す。
ナノ社は平成17年に設立。天体望遠鏡用レンズの研究開発などを手がけてきたが、実際に製品の製造や販売を行うのは初めて。
同社は、慶応大のEV研究を事業化したベンチャー企業のシムドライブ(東京都千代田区)に出資し、量産モデルを共同開発。今後、高級乗用車タイプを生産する計画で「大手自動車メーカーとはデザイン面などで差別化を図る」という。
世界的な環境意識の高まりで、エンジンとモーターを併用するハイブリッド車(HV)やEV、電動オートバイなど電動自動車の市場規模は年々、拡大。調査会社の富士経済は、2015年に世界市場は約12兆1465億円と08年の約6倍の規模になると予測する。
電気を動力とするEVは、ガソリン車と比べて構造が簡単で部品数も半分以下ですむため、異業種や大手メーカー以外の参入が進むとみられる。
大阪府守口市の機械メーカー、淀川製作所など4社で構成する「あっぱれEVプロジェクト」は、「ご当地EV」をコンセプトに製作。約半年かけてオリジナルのEV「Meguru」を完成させた。4社はそれぞれの技術を生かし、デザイン、設計、製作などの作業を分担。特にデザインを重視し、和紙や竹などのイメージを車体に取り入れ、個性的な自動車に仕上げた。注文次第で販売や量産体制も整えていくという。
大手自動車メーカーと生産規模や販売体制が異なるベンチャー企業などがEV事業を軌道に乗せるには、特色を打ち出したり、購買層を絞ったりすることがカギとなる。淀川製作所の小倉庸敬社長は「EV生産は町工場でもできる。いろんな地域で個性的な『ご当地EV』生産が進めば、地域活性化につながるのでは」と話している。
産経新聞 - 3月29日12時14分)

大手メーカーの足元がすくわれるかもわからんですね・・・。