開幕の結果

巨人4連覇へ導く!内海が1失点開幕白星
セ・リーグ、巨人4−1ヤクルト、1回戦、巨人1勝、26日、東京ドーム)決意に満ちた表情に、笑顔はない。2010年の記念すべき開幕戦を任された内海。エースの風格を漂わせ、ヤクルト打線の前に仁王立ちした。
「体調も精神面も万全なので、楽しみ。開幕戦は特別な試合だと思っている。勝って、ファンのみなさんと喜びたい」
前日25日に決意を語った内海が、その言葉通りにマウンド上で躍動した。三回までに5奪三振、四回は坂本の失策で絡み先制点を献上したが、気迫の投球で開幕を待ち望んだG党を魅了した。
オープン戦は4試合に登板。17回を投げて防御率1・06と好調をキープした。開幕を争ったライバルのゴンザレスは、3試合で13回無失点だったが、原監督はキャンプ中から「開幕で投げたい」と公言してきた男に託した。
07年3月30日の横浜戦(横浜)以来、3年ぶり2度目の開幕投手。巨人の左腕としては、史上初の開幕戦2勝という球団記録を残すべく、力投した。
「リーグ4連覇、日本シリーズ連覇が今年の目標。また原監督を胴上げしたい」
エースとしてだけでなく、今季は選手会長としてのプライドもある。再び頂点に立つために、全力で腕を振り続けた内海は8回を1失点で抑え、開幕の栄誉に応えた。
サンケイスポーツ - 3月26日21時46分)

新生カープだ!野村監督、初陣で勝利
セ・リーグ、中日1−3広島、1回戦、広島1勝、26日、ナゴヤドーム)43歳。12球団最年少の野村監督が、初陣で見事勝利した。
4年目の前田健にマウンドを託した野村監督は、メンバー表交換の際に、敵将の落合監督と握手。軽く会釈した。
「スタートラインである開幕戦で、自分たちの力が出せるか。自分たちの野球を相手に印象づけられるようにしたい」
一回一死二、三塁から栗原が右前へ2点適時打。「ボール気味かな。まず初打席で1本出てよかった」。昨季の最多勝右腕。吉見から主砲が流れを引き寄せた。
前田健は四回まで一人の走者も許さず、打っては四回二死一、三塁の好機に左前適時打。投打の軸がかみ合った。
宿舎を出発する前、選手に「生まれ変わったカープの姿を見せてやろう」と奮起を促した。対策としては、吉見と伊藤両右腕のビデオとデータをミーティングで見直した。昨季は13連敗を含む8勝16敗で6年連続のカード負け越しだった。開幕戦で打ち砕き、苦手意識も吹き飛ばした。
サンケイスポーツ - 3月26日22時3分)

城島が猛打賞4打点!虎デビュー見事に飾った
セ・リーグ阪神7−3横浜、1回戦、阪神1勝、26日、京セラD大阪)阪神・城島がいきなり4打点の大活躍を見せ、安藤も3年連続開幕白星を飾った。
待ちに待ったシーズンの幕開け。京セラドームのピリピリとした緊張感を、城島がお祭り騒ぎへと変えた。猛虎を逆転勝利へと導くひと降り。打線爆発の中心は、猛虎の新正妻だ。
「つまりました。でも、(外野の頭を)越えてくれてよかったです」
3点を追う四回だ。先頭の鳥谷が四球で出塁し、金本も右前打で続き一、三塁。新井が左翼の屋根に乗せ球場ルールの適時二塁打でまずは1点。なおも無死二、三塁のチャンスで城島だ。
カウント0−1、横浜先発・ランドルフの141キロをねじ伏せ、打球は左翼手の頭上をライナーで越えていく2点二塁打。試合を振り出しに戻すと、桜井がチーム初アーチとなる勝ち越し2ランで試合をひっくり返した。
プロ16年目。メジャーを経験した日本最強捕手は「(昨晩は)熟睡でしたね〜。きのう(25日)から緊張してたら早いでしょ」とリラックス。たが、試合になれば雰囲気は一変。「ここから野球選手の顔になっていく」と表情を一変させた。
5年ぶりの優勝へ。Vの使者・城島が見事に開幕戦から演出してみせた。
サンケイスポーツ - 3月26日21時3分)

巨人が「頼れないエース」内海で勝ったこと、中日が微妙な負け方をしたこと、阪神が活躍してほしい人の力で勝ったこと。
広島が「らしい」勝ち方をしたこと、ツバメが昨年の続きのような試合をしてしまったこと、ベイが監督が変わっても中身が変わらないこと。
すごーく意味ありげな一日になったような。