明と暗

朋美、38歳5大会連続切符!…Sスケート
◆スピードスケート バンクーバー冬季五輪代表選考会第1日(28日、長野市・エムウエーブ) 残り2枠を争った男女500メートルでベテランが明暗を分けた。女子は38歳の岡崎朋美(富士急)が2位に入り、冬季五輪の日本女子で最年長、最多の5大会連続出場を確実にした。男子は98年長野五輪金メダルの清水宏保(35)=コジマ=が7位に終わり、今季限りでの引退が濃厚となった。男子は2位の太田明生(25)=JR北海道=が内定し、4位の及川佑(28)=びっくりドンキー=、女子で4位の新谷志保美(30)=竹村製作所=が五輪切符をほぼ手中にした。
フィニッシュ後、右手を上げてガッツポーズを作ろうにも、岡崎は疲労困ぱいだった。両手をひざにつくほど青色吐息。「ドキドキの緊張感があった。ようやく第一関門をクリアできた」祝福の花束を観客席からもらって一息つくと、ようやく朋美スマイルが出た。
腰の手術を経て迎えた前回トリノ五輪の代表選考会に続き、厳しい条件と戦った。W杯前半戦で39度の高熱を出し、15日の帰国後も不調続き。両親も「娘の最後かも」と心配して会場に駆けつけ、岡崎も「これでダメだったら」と覚悟を決めて挑んだレースだった。
だが、酸いも甘いも経験してきた38歳。「そこではい上がるのが岡崎朋美。ギリギリぐらいでちょうどいい」落ち込むほど神経はヤワじゃなかった。2レースとも相手に先行されながら最後のコーナーから逆転。2本目は代表内定の吉井小百合日本電産サンキョー)に100メートルで0秒06の後れを取りながらも後半でまくった。
“五輪の申し子”で日本スケート連盟橋本聖子会長を超える5大会連続切符。橋本会長は「私の最後のスケートは29歳。これは怪物というより化け物ですね。精神、肉体ですべてを超越している」と舌を巻いた。「本当の勝負は2月。ここで終わりじゃない。まだまだ行く気満々です」と岡崎。29日の1000メートルで2つ目の代表切符を狙うが、実は代表選手団の旗手にも色気。このどん欲さが強さとなっている。
◆朋美の夫・宏倫さん「劇場第5話を」 〇…妻の五輪切符を見守った夫の安武宏倫さん(41)は「本人以上にホッとした」と胸をなでおろした。年間30日しか会えない夫婦で、15日の妻の帰国後、会ったのは1度だけ。「うちはビジネスホテル状態ですよ」と苦笑い。そんな妻からは「ホント、感謝してる」。夫は「目標は2月に笑うこと。朋美劇場の第5話を作ってくれぇ」と話した。
◆岡崎 朋美(おかざき・ともみ)1971年9月7日、北海道・清里町生まれ。38歳。光岳小3年からスケートを始める。清里中から釧路星園高に進学。卒業後、90年に富士急に入社。五輪では94年、リレハンメル500メートル14位、98年、長野500メートル銅メダル、1000メートル7位、02年ソルトレークシティー500メートル6位、06年、トリノ500メートル4位、1000メートル16位。07年11月に安武宏倫さんと結婚。164センチ、58キロ。
(スポーツ報知 - 12月29日8時0分)

清水、現役引退を示唆=去就は「改めてコメントしたい」−スケート〔五輪・関連〕
スピードスケート男子短距離の第一人者で、1998年長野五輪で金メダルを獲得した清水宏保(35)=コジマ=が28日、競技の第一線から退くことを示唆した。
同日行われたバンクーバー五輪代表選考会の500メートルで7位に終わった後、「五輪はないに等しい」とした上で、今後の去就について「改めてコメントしたい」と語り、近く態度を表明する考えを示した。
清水は500メートルでの五輪出場が消滅。29日には選考会の1000メートルに出るが、現段階で派遣標準記録を切っておらず、5大会連続の五輪出場は絶望的となった。
清水は162センチの小柄ながら、爆発的なスタートダッシュを武器に活躍。長野五輪の500メートルでスピードスケートの日本選手で初めての金メダルに輝き、1000メートルでも銅メダル。2002年ソルトレークシティー五輪でも500で銀メダルを獲得した。ワールドカップ(W杯)では通算34勝、3度の総合優勝をマークした。
時事通信社 - 12月28日21時2分)

岡崎選手、強ええなぁ、ホント強い!
清水選手は、おそらくトリノより前に、「もうトップコンディションではない」ことは自分で気がついていたでしょうけど・・・もろもろの理由で今日まで現役でいたんでしょう。
ボロボロになって去るアスリートも、僕は嫌いじゃない。
お疲れ様。