謎が解き明かされた後

「丸いミスチル」に対して、僕は「間違ってない」と書いた。
mixiでは、それを「諦めてから楽しくなった」と表現した。
なんでこんな発想にいたったかというと、宝島社から出てる「Jポップ批評」の「嵐」編を立ち読みしたんですよ。
何で彼らがSMAPに変わってブレイクを果たしたのか。
SMAPは『脱アイドル』でブレイクを果たしたが、嵐は『脱・脱アイドル』でブレイクを果たした」ってくだりがあって、多分COOLであることとか先鋭的であることがかっこよくなくなってしまったのかなぁ、と。
で、12月26日終演後、東京ドームで記念撮影を頼まれたんだけど、兄ちゃんたちが「サムライソルジャー」のキャラクターみたいな今っぽい子たちだったのね。
「今」の先鋭的な子たちは、丸いものをかっこいいと認識しているのかなぁ・・・と。
立ち読みしたのは、大阪とナゴヤの間で読んだんだけど、「ああ、こういうことなのかぁ」ってストンと落ちるものがあって。
僕の好みは、はっきりいっちゃえば、2001年から2005年の間。
ちょうど、バンドが急激に成長を遂げている時期と符号するんだけど、いまだに僕の中ではSUNNYと浦清英と河口修二(今はレミオロメンのほうにおりますが)とのユニットが好きだから、小林武史がいるのが邪魔でしょうがない。
でも、きっと、先鋭的じゃなくなった、尖っていない今の音を出そうと思ったら、小林武史ナオト・インティライミでないとダメなんですよ。
なので、サニやんと浦ちゃんのいた頃のあの音を僕は諦めた、というか、受け入れた。
そうしたら、それはそれで楽しくなったな・・・と。
あと、もう全国回る必要はないな・・・って思ってます。
今の名古屋、すごくいいんですよ。
首都圏は、そっちで見てるほうがしっくり来るからね。
今回のツアーでも日に日に変わっていく過程は見ることが出来たけど、「建物の構造上盛り上がる」って感じられたのは結局名古屋と東京だし、バンドが成熟期に入った以上、どこで見ても一定水準の音が出ていることもわかったし、「だったら本数減らしてうまく音楽と付き合っていくことを考えたいなぁ」ってのが今の偽らざる心境。
2010年も結構精力的に動くらしいし、ひょっとしたらツアーも?といういや〜な予感はしてるけど、自分の出した回答に沿った形で見ていけば、きっと今後も音楽といい関係でいられるんだろうな、と。