すべては夜判明する

衆院選>自民VS民主 最後の夜は池袋対決
自公政権の継続か、政権交代か。衆院選の選挙戦最終日となった29日夜、各地の激戦区では、大物たちが声をからして支持を呼び掛けた。麻生太郎首相と民主党鳩山由紀夫代表は、ともに東京・池袋を最後の遊説地に選び、駅を挟んだ至近距離での対決で攻防を締めくくった。いよいよ迎えた選択の時。一票を投じる有権者も、最後の訴えに耳を傾けた。


麻生首相は東京10区から出馬している元環境相小池百合子氏(57)の応援のために、JR池袋駅東口に駆けつけた。約6000人の聴衆であふれ返る中、水色のシャツ姿の麻生首相は午後7時36分から約10分間、マイクを握り「戦後の安全な社会を作ったのは自民党だ」と実績をアピール。最後に「日本の未来を明るく豊かにするのはどこか。自由民主党だ。麻生太郎がその責任をとります」と締めると「麻生」コールがわき上がった。
小池氏は「私には夢があります。I have a dream」と英語を交えて演説。「私は今後も働き続けたい。よろしくお願いします」と頭を下げると、聴衆から「百合子、愛してる」と絶叫が響いた。首相の演説を聴いた豊島区の自営業の男性(70)は「国を守れるのは自民党だけ。小池さんの行動力には期待が持てる」と話した。
「歴史を塗り替えるには勇気がいる」。麻生首相の演説が終わるころ、鳩山代表は地下通路で結ばれた駅の反対側にある池袋西口公園で声を張り上げた。周辺には約5000人が集まり、バスの進入路と車道を隔てる分離帯の上にも聴衆が連なった。
テレビカメラ用のライトやフラッシュが一斉に光り、「次期総理」「政権交代」と声が飛ぶなか、鳩山代表は現政権を「官僚任せ」と批判。「8月30日という日が、5年後、10年後に『この日から日本の政治が変わった』と思ってもらえる時が来ると確信している」と強調した。小池氏に挑む新人の江端貴子氏(49)も「大きなお金の流れを変えるのが民主党政権交代」と訴えた。
豊島区内の主婦、松崎久子さん(60)は「民主党は政策を勉強しているイメージがあり、足りないのは経験だけ。ガタガタするだろうが、やりながら学んでほしい」と期待を込めた。
共産新人の山本敏江氏(60)も午後6時ごろから、池袋駅西口で演説し、「国民の生活を壊した自公政権は退場を」と訴えた。
毎日新聞 - 8月29日21時54分)

有権者も常時このくらい関心が高ければ、もっと政治は違うものになると思うのですが。