いい話には違いないが

海藻育てバイオ燃料に 瀬名波琉大准教授とうるま市実証実験へ
琉球大学工学部の瀬名波出(いずる)准教授とうるま市は、火力発電所や工場などから出る高濃度のCO2(二酸化炭素)を海水に溶かして海藻を養殖し、バイオ燃料に転換する「海洋バイオマスによる二酸化炭素吸収・利活用システム」の技術研究に取り組んでいる。CO2削減と石油に変わる新エネルギー開発を組み合わせることで、地球温暖化防止を目指す。
増殖させる海藻によっては水産業の振興も期待できるという。年明けにも、うるま市の海の駅あやはし館そばで実証実験を始める。
実験では、CO2を溶かす気体溶解装置1基と海藻を養殖する水槽1基を海中に設置する。
気体溶解装置に高濃度のCO2を入れ、海水を加えてから気圧をかけ、CO2を海水に溶かす。この海水で、人工的に胞子をつなぎ合わせた「ぷちも」と呼ばれる浮遊性の海藻を養殖。圧力や温度、増殖量などの基礎データを約1年間蓄積する予定だ。
構想では、火力発電所や工場などの隣接地に施設を建設し、発電所から出る高濃度のCO2を利用するなど、循環型システムの構築を目指している。
瀬名波准教授は「従来のCO2処理に比べ、低コストで効率よくCO2を固定化できる。海藻は陸上の植物の約15倍の速さで成長する。CO2濃度が高い海水ではさらに効率よく成長させることが見込まれる」と強調した。
瀬名波准教授らは2007年夏ごろから、県内企業など産学で連携しながら、技術開発を模索してきた。年明けにも、うるま市や県内企業などと「沖縄海洋バイオマス研究コンソーシアム(仮称)」を正式に立ち上げる予定で、計画を本格化させたい考えだ。
琉球新報 - 12月26日15時20分)

本末転倒にならないように、期待したいです。