「ベースは」じゃなくて、「N700系」そのものでしょうが!

山陽・九州新幹線の新型車両が試運転 来春ごろまで
2011年春の山陽・九州新幹線相互直通運転開始を控えて、直通運転用新車両の試験走行が24日、JR博多(福岡市)〜新山口山口市)間で始まった。来年春ごろまで行い、結果を踏まえて車両量産に入る。新大阪(大阪市)と鹿児島中央鹿児島市)を、在来線特急を乗り継ぐ現在の最短コースより約1時間短い約4時間で結ぶ新車両の登場で、南九州と関西を結ぶ航空業界との間で、旅客の奪い合いが展開されそうだ。
JR西日本JR九州が共同開発した新車両の最大のセールスポイントは「快適さ」。山陽新幹線で走行中の最新車両「N700系」をベースにしており、「飛行機に負けない快適さと高級感」(山崎正夫・JR西社長)が売りだ。
陶磁器をイメージした青みがかった白に、濃紺と金色のラインが引かれた外観は日本の美しさ、力強さをイメージしたという。内装では、グリーン車にはふくらはぎを乗せて足を伸ばせる「レッグレスト」を導入。指定席は山陽新幹線の人気列車「ひかりレールスター」と同じ横4列のサルーンシートだ。
テーブルや手すりには木材を使用。女性専用トイレや三面鏡を備えたパウダールーム、防犯カメラまである。JR西広報部は「女性に喜ばれるデザイン」と胸を張る。
新車両の最高速度は時速300キロ。九州区間は急勾配(こうばい)が多いため、全車両に動力が付いており、最も遠い新大阪〜鹿児島中央駅間の直通運転による所要時間は約1時間短縮の約4時間。新大阪〜熊本間でも約30分短い3時間20分という。
一方、関西と九州南部をつなぐ公共交通で独り勝ち状態だった飛行機は、現在大阪(伊丹)−熊本間が1日8便、同−鹿児島間は同12便。所要時間はそれぞれ1時間10分程度だが、熊本、鹿児島とも空港が中心市街地から離れており、車で40〜50分かかる。
時間短縮に加えて、ゆったりとした車両での直通運転という点から、観光客や帰省客にとっても新幹線が魅力的に映る可能性は高い。現在、九州南部〜関西間の飛行機と鉄道の使用比率は9対1。あるJR関係者は「逆転とはいかないまでも、かなり接近するかもしれない」と期待を寄せる。
こうした状況から、旅行業界でも直通運転によるメリットに期待する声があがる。
近畿日本ツーリスト(東京)は「桜島や熊本城に、関西の観光名所を新幹線で組み合わせたプランなども提案できるかもしれない」としている。
もともと山陽新幹線利用者のビジネス客と観光客の比率は6対4。平日利用者のほとんどがビジネス客という東海道新幹線などと比べれば観光客比率が高い。
韓国を始め、九州にはアジア諸国からの観光客も多く、同社では「九州を訪れるアジア各国からの観光客を、関西の観光地へ誘致しやくすくなる」と青写真を描いている。
産経新聞 - 10月24日14時56分)

雑誌「鉄道ファン」で写真を見ましたが、カラーリングはともかく「N700系版レールスター」って感じでしょうか。
車両番号が「国鉄書体」を使っているのには笑ってしまいましたが。
もし、勾配関係なかったら、長崎新幹線は東京直通も面白いかなぁ、なんてふと思ってしまいました。