終戦でも敗戦でもない人がここに

桑田パイレーツ電撃解雇…マイナー契約し再挑戦も
パイレーツは14日、桑田真澄投手(39)に戦力外通告したと発表した。今後、球団は保有権の放棄を告知するウエーバーにかけ、他球団から獲得の申し込みを待つが、トレードなどの移籍が成立しない場合、10日以内にマイナーと契約するか、自由契約となって自由に移籍交渉を続けることになる。大リーグのマウンドを最後の花道と位置づけていた桑田だけに、この機に22年間の現役生活に幕を降ろす引退の選択をする可能性もある。
桑田は前日13日にジャイアンツ戦に登板し、1イニング内に4長打を含む5安打5失点と炎上し、地元ファンから大ブーイングを浴びた。大リーグ昇格直後は好投もあったものの結果的に敗戦処理にまわり、今季の防御率は9.43。大リーグのマウンドに立つ夢を果たしたものの、厳しい夏場のマウンドが続いていた。
地区最下位のパイレーツは、大リーグ球団としては異例の13投手をベンチ入りさせる投手偏重策で、桑田の選手生命を賭けた挑戦を支持してきたが、季節は来季をにらんで若手起用を行うシーズン終盤。ついに桑田に戦力外通告することを決めた。
今季の成績と年齢を考慮すると、桑田の獲得を希望する他球団があるかどうかは不透明。一方で、パイレーツは桑田とのマイナー契約については前向きで、開幕当初と同様にメジャー再昇格を狙って現役続行することは可能だ。9月になればベンチ入り枠が40人に拡大されるが、そのチャンスも難しい。
ただ、マイナー契約の赤字覚悟で、野球人生最後の夢を追い求めて渡米した桑田が、39歳で大リーグのマウンドに立つ奇跡を実現させた末の戦力外通告。現役生活を続けるかどうかについても思いを巡らす機会となる。
桑田は「今後のことについてはわからない。まだ何も決めていない。こういうことは野球にはつきものだ。今はただ、僕にチャンスをくれたパイレーツにお礼を言いたい。本当に感謝している。みなさんのおかげだ。金曜日(17日)までにどうするか決めたい」と話している。
日本から夏休みを利用して、妻の真紀さんと長男・真樹君、二男・将司君が訪れ、前日の試合を観戦している。桑田はまず家族と相談して、結論を出したいとしている。
桑田はオープン戦での故障を乗り切り、6月に昇格した直後、9試合で防御率2.53の好成績。しかし、その後の10試合では打ち込まれる場面が目立っていた。得意の制球と緩い変化球で当初は並みいる大リーグの強打者をかわしていたが、次第に手の内が読まれて痛打を浴びた。
ここまで中継ぎとして19試合に登板、大リーグ成績は0勝1敗。オールドルーキー桑田に夢の続きはまだあるのかどうか。
夕刊フジ - 8月15日17時1分)

引退するかぁ?と思いますね。
どこも契約に応じない、と言われない限り投げ続けてそうな気もするし。